南島原市議会 > 2015-12-03 >
12月03日-02号

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  1. 南島原市議会 2015-12-03
    12月03日-02号


    取得元: 南島原市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-25
    平成27年 12月 定例会(第4回)第2日 12月3日(木曜日)出席議員(20名)       1番  田中次廣君    11番  黒岩英雄君       2番  金子憲太郎君   12番  井上末喜君       3番  小林知誠君    13番  中村久幸君       4番  柴田恭成君    14番  下田利春君       5番  高木和惠君    15番  川田典秀君       6番  吉田幸一郎君   16番  隈部政博君       7番  隈部和久君    18番  山本芳文君       8番  林田久富君    19番  桑原幸治君       9番  松永忠次君    20番  草柳寛衛君       10番  小嶋光明君    21番  中村一三君欠席議員(1名)       17番  吉岡 巖君説明のため出席した者の職氏名 市長        松本政博君    副市長       山口周一君 教育長       永田良二君    総務部長      宮崎 太君 企画振興部長    伊藤幸雄君    市民生活部長    本多弘和君 福祉保健部長    相良哲春君    農林水産部長    森崎一成君 建設部長      森永茂夫君    水道部長      林田 亨君 教育次長      渡部 博君    農業委員会事務局長 田口克哉君 行革推進室長    菅 三郎君    財政課長      米田伸也君 会計管理者     笹田 勝君    監査委員事務局長  本多直美君議会事務局出席者 局長        酒井久君 書記        増田嘉文君 書記        鳥瀬美智君第4回定例会議事日程 第2号 平成27年12月3日(木)午前10時開議日程第1 市政一般質問月日質問者質問要旨ページ12月3日下田利春議員1三県架橋について252人口減少対策について3空き家対策について4イノシシ対策について松永忠次議員1教育行政について392各種イベントについて中村久幸議員1世界遺産登録までの経緯と活用について482防災行政無線戸別受信機の選択について3インフルエンザ予防接種について小林知誠議員1国民健康保険の限度額適用認定証の交付について642学校統廃合について3パワハラ事件について田中次廣議員1有馬商業高校跡地島原鉄道跡地の譲渡について792公共施設等総合管理計画の策定について3原城振興公社の運営について     午前10時00分 開議 ○議長(中村一三君)  改めまして、おはようございます。 ただいまの出席議員数は20名であります。 吉岡巖議員から欠席の届けがあっております。 定足数に達しておりますので、これより議事日程第2号により、本日の会議を開きます。 日程第1、市政一般質問を行います。 なお、本定例会から、昨日の議会運営委員会委員長の報告にもありましたように、従来の一括質問一括答弁方式と一問一答方式との選択制を試行的に導入することにいたしましたので、質問の際にどちらを選択されるか明確にしていただきますようお願いをいたします。 まず、14番、下田利春議員の質問を許します。下田議員。 ◆14番(下田利春君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 本定例会のトップバッターで質問することになり、少し緊張をいたしております。議長よりお許しいただきましたので、質問に入りますが、その前に一言。 今、議長からもありましたけれども、本議会の冒頭に、柴田議会運営委員会委員長より報告があったように、従来の一括質問一括答弁に加え、一問一答方式が採用され、いずれかを選択できるようになりました。私は一問一答方式を通告いたしております。トップバッターとしての質問であり、南島原市議会一般質問では、初めての一問一答方式であります。最初の質問ということで、少しの離脱がもしあったら、初めての質問ということで少し寛大に進めていただくよう、議長及び議運の委員長にはお願いいたします。 それでは、質問に入ります。 三県架橋についてお尋ねいたします。 道路なくして地域の活性化はありません。道路の重要性については、南島原市議会議員全員が何らかの形で道路行政に関与をし、またこれまでもほとんどの方が道路行政について質問をされてきたところであります。先般の第3回の定例会においても、4番、柴田議員が道路の重要性についてはかなり突っ込んだ質問をされ、議論をされたところであります。 さて、通告の質問事項、三県架橋について質問をしてまいります。 構想が持ち上がってから30年ほど経過していると思うが、本当に進展があっているのか疑わざるを得ません。三県架橋促進協議会の活動も形式的なものではないのか。架橋促進は交通体系の整備だけではなく、産業基盤の整備、地域の活性化、それに工事に伴う人や材料など工事需要創出など、計り知れない波及効果があります。また、もし竣工したら、鹿児島県や宮崎県とも交通体系も確立され、交流の促進にも寄与するのは間違いありません。 そこで、質問をいたします。 一つ、これまでの促進活動の経過について。 一つ、今後の促進活動と実現に向けての展望はどのようにお考えか、所見を伺います。 演壇での質問はこれで終わりますが、ほかに人口減少対策について、空き家対策について、イノシシ対策についての通告をいたしております。三県架橋についての再質問及び他の通告質問、再質問は自席より行いますので、明瞭簡潔な答弁をお願いいたします。(降壇) ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) 皆さん、おはようございます。 下田利春議員の質問にお答えをいたします。 最初に、三県架橋に関し、これまでの促進・推進活動の経過及び今後の推進等、実現に向けた展望というふうなことでお尋ねでありますが、三県架橋の推進につきましては、昭和63年に長崎、熊本、鹿児島の3県及び地元の期成会等で組織をする島原・天草・長島架橋建設促進協議会が設立をされ、現在、27年が経過をいたしております。 これまでの活動としまして、長崎、熊本、鹿児島の3県や関係自治体、関係団体等と連携をして構想推進講演会の開催、また国への要望活動、関係地域の小学生が参加をするサッカー大会やソフトテニス大会などの大会の開催など、地域間の積極的な交流を促進し、三県架橋への機運の醸成を図ってきたところであります。 今後につきましては、今年6月に島原市で開催されました地方大会で、国に対し調査の再開等を求める大会決議が採択をされたところであります。引き続いて、県や関係自治体、関係団体等と連携をしながら、構想の早期実現に向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。以上でございます。(降壇) ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  これまでの経過と展望ということで、これはもうそれ以上、逆に聞くことはないわけですけれども、それでは本当にこの促進協議会あたりで前向きな検討をされたのかと私は疑問に思っているんです。 私は、平成19年の3月議会において三県架橋の重要性についてかなり突っ込んで、時間をかけて質問して、民間を巻き込んで大々的に促進活動をやらなければ、国も本気にならないじゃないかということも質問しております。しかし、そんな活動に全然進展していないんです。だから、まずこれはもう本当に形式的なものでやっているんじゃないかということにしか、私は受け取っておりません。 また、これは平成20年だったと思うんですけれども、20年に閣議決定をされ、明くる21年には九州地方のほうでもこの長期計画ということで、九州西岸軸構想とか、それも加えた中でやっていますけれども、したままそのまま棚上げなんです。何もなっていません。だから、やる気ないんですよ、これ。私はそのように受け取っているんです。 だから、最低でも基本計画路線ぐらいにまでは格上げもできないのかと。それができないでどうですか、その点についての見込みというのは。全然分かりませんか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  私どもも、議員もご承知のとおり、先ほども申し上げましたような形で国に対し、あるいは九州整備局に対し要望活動をずっと続けているわけでありますが、決して手をこまねいているわけではないわけでありますけれども、現状を見てみます時に議員がおっしゃるような状況で、先が見えないという状況は確かに今感じているところでありますが。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  そうですね。 それと、私はこれはあと一つの理由で簡単に進まないと思っているんです。これは誰か情報を持っている人いらっしゃいますか。いらっしゃらなければ、私が言いますけれども、持っていらっしゃれば、手をあげてください。ないみたいですね。 これはあと一つの情報があるんです。何でかといったら、技術の継承の一つは目的なんですよ、これ。長大橋--長い大橋、これを継承するための一つの計画とまで言われているんです。だから、そういう継承はもう今要らないと思います。それを継承していくには、今、日本には大きな橋が幾つもあるじゃないですか。関門大橋ですかね、あれ。それと四国に3本あるんです。そしたら、80年の耐用年数とした時に、四つあるんだから、20年に一回ずつ造り直さないかんですよ。そしたら、それで十分技術の継承はできていくと思うんです。だから、そこは私は逆にできないと思っています。これは一つの原因と私は思っております。 そこで、そうした気が長いことを待つより、何かできる方法を考えたほうがいいと思うんですけれども、市長、これはトンネルが早いです。トンネルで要望する気はありませんか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  トンネルですね。そういう話も議員から過去にそういう構想があるというよりも、そういう思いがある、トンネルを造ったらどうかと、そういう考えはないのかというふうな投げかけも私自身も聞いておりましたけれども、今、三県架橋というふうなことでずっと長年流れがあります中で、そこまでいろいろ聞いただけで、ほかにどうだろうかというふうなことも投げかけたこともまだございませんし、そういう状況でありますが。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  それは、今、市長からも言われたように、私は町議になった時、この三県架橋に興味を持った時からトンネルがいいんじゃないかというあれだったんです。しかし、トンネルはできないと言われているんです。何でできないかと言ったら、さっきの技術の継承が先だからトンネルはできないと。だから、公共の場で私は一度もトンネルということは口にしていません、はっきり言ってこうした場所では。 しかし、今回、あるこういう関係のところと会ったので、今回はトンネルということもちょっと提案してみようかなと思っていると言ったら、即出てきましたよ、継承問題もありますからねと、なかなかですねと。やはり継承問題、これ間違いないんです。 しかし、なぜトンネルができないかと、もうできないのを待つより要望してみたら、できるかできないのか。そして、また、トンネルを掘れる技術は絶対あると思いますけれども、掘ることが可能なのかと、地質的に。そういうことだけでも調べてくれという、そういうことをすることも大事と思いますけれども、市長、どうですか、そうした前向きな気持ちは全然ないですか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  表現としてはどうかなと思うんですが、こういう表現が失礼にあたったらあれですが、大変そういう意味ではおもしろい構想だと私も思います。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  私、何でかと言ったら、おそらく私たちが生きている間にはできませんよ、これ。そしたら、柴田議員も言われたように、こっちからの道路ももうなかなかまだ来ない。そうした時に、こっちの架橋ができれば、私は自動的に前からある理論というのは、できていくんだという理論は私はずっと今までは言ってきたんです、三県架橋の質問でもね。 そうした中で、これは余談になりますけれども、いつも決算、予算の時には大型事業だからと反対討論もあるし、私はそのたびに三県架橋は大事だと言って賛成討論もやってきた経緯もあるわけなんですけれども、言われたように超大型事業です。島原・天草、この架橋、こちらだけでも幾らぐらいかかると大体お思いですか。分かりますか。いや、それ分からなかったらいいです。 ○議長(中村一三君)  14番。
    ◆14番(下田利春君)  それはいいんですけれども、おそらくこれはいつも桑原議員もおっしゃっていらっしゃるとおり全部できたら4,000億、これは共産党の公式のホームページあたりにも載っております。ただ、こっちのほうが10年ぐらい前に言われていたのが、2,000億から2,500億は最低かかるだろうというようなことをもうこれは言われている。これ実際聞いてきております。だから、今、3,000億では島原・天草だけでもできないと思うんです。だから、大型事業だから反対と言われているんです。だから、私も今日から反対のほうに回ろうかなと思っております。 というのは、じゃ、トンネルで掘ったら安く上がるんです。これ橋が、今、4キロぐらいですか、島原・天草の長さが。そうした場合に、それから計算した時、トンネルは大体私の計算では10キロから12キロあれば通過できると思うんですよ、道路の傾斜から考えて、海の深さから考えて。それは正式には分かりませんよ。 そうした時に、トンネルは1キロ幾らで掘れると思いますか。分かりますか。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  すみません。私もちょっと勉強不足でトンネルのメーター当たりの単価もあまりちょっと分かりません。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  トンネルは1キロ普通のトンネルだったら10億です。だから、今、北有馬と言うたでしょう。北有馬2.7キロで約29億ぐらいでしょう。30億だったかな。正確な数字は覚えていませんけれども、それくらいでしょう。1キロ10億、これが普通のトンネルはそれでいけます。 ただ、今、言われたように、海底は水問題、そして傾斜とか、そういうのをいろいろ調べた時、まず倍は見ておけばいいだろうと。これは私、うちのちょうど親戚にもそっちのほうにおりますから、ちょっと聞いたんですけれども、倍はやっぱり見ておったほうがいいと思いますよというようなアドバイスもいただいております。そうした時に12キロ掘って、また20億かかった時、幾らですか。240億じゃないですか。架橋の10分の1から15分の1でできるんですよ、トンネルは。 それと、もっと問題なのは後の維持費です。維持費は何十分の1で済みますよ。だから、こうしたことをして一番簡単じゃないですか。もう橋は要らんけん、こっちばしてくれと。しかし、私たちがいくら運動しても市に言うだけです。市長が、関係市長にこういう提案があったけれども、皆さん、どう思いますかと一回呼びかけて、寄ってやっていただけませんか、市長。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  私どもが三県架橋に望むというのは、道路を天草、鹿児島にどうやって渡っていくかということでの橋でありますので、それがトンネルで道路としていけるならば、何ら私どもとしては橋でなくても道路でいいわけですので、早く言えば、島原・天草・長島架橋建設促進協議会もこういうふうなものが島原・天草・長島トンネル道路建設促進協議会にでも、そういう意味合いでいくならば、そういうふうな形でも投げかけというか、話はできると思うんです。三県架橋のあれが何で必要かという部分で考えればですよねと思います。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  今、市長の言われた点でぜひやってみてください。それで、本当に総事業費も知れています。だから、それで一つだけ、これは参考のために言っておきますけれども、女神大橋--長崎港の入り口、あそこが1,289メートルで850億、びっくりですよね。そしたら、あそこは本当にそれは長崎市--県庁のまちだから大事かもしれないけれども、利用というのは長崎市の端の言ったら神ノ島、小瀬戸、福田、福田団地、そしてこっちは深堀から先ですよ、戸町から。それに850億です。それは香焼の工場もありますから大事ですよ、市内の交通緩和のためには。 それと、生月大橋、これはもう有名です。向こうにあんないい橋ができたともうみんなうらやましがっているんですよ、こっちは。これは960メートル、110億。 それと、なぜ、先ほども海の底やけんと言われたように、単価が上がるのか。これはこの前の新聞にちょっと載っていましたけれども、日見トンネル、これは長崎道の4車線化を図るためにやるんですけれども、そうした時に、1,500メートルで今度35億ぐらいかかると言われております。というのは、20億ちょっとかかりますけれども、おそらく私の考えでは、長崎はボーリングをしてでもパイプは入れなくて、石ばっかりだから済むんだと。そういう関係で掘るのに物すごいやっぱり時間を食うからだと私はちょっと考えているんですけれども、これはトンネルがそれくらいでできるというのの参考のために申し上げておきます。 市長、やはりこうした観点から、今、言われたように、三県夢の道ということで、これは仮にですよ。そういうことで推進をもう一度やってみて、決意をちょっと述べてください。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  現段階では、三県架橋の建設促進というふうなことで国にも呼びかけ、いろんな方々と一緒になって、ここだけの問題ではございませんので、している状況であります。それはもう当然、議員もご承知であります。 そういう中で、今のような考え方が出てきたというか、それは多分皆さん方もそういう考えをお持ちの方は特にいらっしゃるんじゃないかなと思っておりますけれども、もうそういうのが公式にというか、今、出ておりません。しかし、こういう議会の中で、下田議員からそういう提案がありましたことは十分受け止めてまいりたいと思っております。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  ぜひそういうことで市長が先頭になって一度そうした検討を呼びかけていただきたいと、これは特にお願いをいたしておきます。 これで三県架橋については一応終わります。 次に、人口減少対策についてお尋ねをいたします。 少子高齢化が進み、人口減少対策が全国の自治体の悩みであり、Uターン、Iターンなどの優遇措置施策を打ち出し、人口確保対策に苦慮をいたしているところであります。少子高齢化の進行に伴い、出生人数より死亡者数が多いのが人口減少の第1要因であります。また、団塊世代の高齢化により、実働人口の減少が労働者不足という大きな社会問題になることに懸念をせざるを得ません。 人口減少対策について2件お尋ねをいたします。 高齢化率の進行に伴い、近い将来、絶対必要労働者数が不足すると考えるが、実働人口確保対策が必要と考えるが、市長の所見をお伺いいたします。 一つ、少子化対策の環境整備が重要と考えるが、生みやすい環境、育てやすい環境についての市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  実働人口確保対策が必要ではないか、もう手前は省きますけれども、これについては、今後、少子高齢化、そして人口減少の進展に伴って、本市におきましても、将来、労働力不足が生じる可能性があることは否定できないものと考えておるところであります。 本市の15歳以上65歳未満、これはいわゆる生産年齢と言われますけれども、現在は2万4,500人であります。5年後の平成32年には2万1,600人、10年後の平成37年には1万9,000人と現在より2割以上減少することが見込まれているところであります。このような人口減少が及ぼす影響を緩和し、持続可能な地域社会の維持のために、今年度、南島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略というのを策定し、本市の基本方針や施策について提示をさせていただいたところであります。 この中で、労働力不足を緩和するための方策については、出会い・結婚から出産・子育て応援プロジェクトということで、女性の能力開発や再就職の支援、それから起業支援等、父親の育児参加やワークライフに関する情報発信の強化、女性の社会進出、そういうようなことで各種の子育て支援を推進していくことといたしておるところであります。 65歳以上の高齢者で働いている方は現在も多くいらっしゃるわけでありますが、これらの先ほど申し上げましたような取り組みによって、多くの高齢者の方々がより元気に就労していただくことで、労働力不足の解消の一端を担うことができるんではないかというふうにも思っておるところであります。 そのほかに移住戦略とか少子化対策などに総合的に取り組むことによって、人口減少対策、また労働力の確保を図っていきたいというふうに考えているところであります。 少子化対策の環境整備が重要だと考えておるけれどもというような、この件については、全国的な深刻な問題であると考えております。この問題については、将来の不安であるとか、職場の問題であるとか、住環境、養育費、教育費といった経済的な負担などがいろいろと絡み合っておりまして、有効な打開策が見出せないでいるというのが現状であります。 そういう中で、市では、現在、不妊治療を望まれる方々への支援であるとか、妊産婦への支援、あるいは出産後は母子に対する各種健診であるとか、予防接種事業であるとか、あるいは相談事業であるとかなどに取り組みながら、安心して産み育てられる環境作りということで努めているところであります。 また、子育て世代の経済的負担の軽減を図るために、中学生までの医療費の助成である、あるいは保育料の軽減策など実施しておるわけでありますが、今後もさらにいろいろな各種事業に対して支援をしていかなければというふうに思ってはおります。そういうところです。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  今、市長から答弁をいただきましたが、再質問については、まず実働人口についてということで、人口確保対策ということでちょっと再質問をいたしますけれども、今、市長からも言われましたように、実際、20歳から60歳まで、20歳から65歳まで、25歳から70歳までと、私も実働人口といいますか、これをちょっと出してはいるんですけれども、今、言われましたように、60歳から70歳までの人口になると、これが物すごく増えてくるわけです。ということは、10年先、20年先の減少率が物すごく大きいわけです。これは20歳から70歳までを例に取りますと、現在の2万8,000ぐらいから、20年後、今ゼロ歳が二十になった時には2万人、約8,000人減るんです。ということは、今、市長も言われたように2割から実働人口が減るということは、これはもうどうしようもない自然現象なんです。だから、これによってどんな影響があるとお思いですか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  影響、ここの主産業というか、1次産業が主体であります。あるいは食品製造業では素麺業があります。ほかいろいろとあるわけでありますが、そういう産業構成の中でどの産業がというよりも、もう総じて労働力が少なくなるということになりますと、やっぱりそれだけ経済が落ち込むような形になるというふうには考えております。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  まさにそのとおりなんです。結局、私も零細業者で本当に日々をやっとやりくりしているというような業者なんですけれども、これは労働力不足で赤字になって倒産より、廃業なんです。廃業がめちゃくちゃに増えてきますよ、本当に実働人口が少なくなったら。これは大きな問題なんです。 今、市長もちょっと言われましたように、これは特にうちは農業、漁業が主体で、農業、漁業の人口増減がいかに南島原市の人口に係わるかということで、私は本当は質問をするつもりでいたんですけれども、今回、余談になりますが、初めてEメールでこの通告をいたしたもので、それがうまくいくかいかんかだけを考えて、細項目に農業、漁業ということを上げていなかったもので、これはさわりだけにさせていただきますけれども、農業、漁業人口の増減が南島原市の人口に大きくやはり比例するということで、今、市長も言われましたので、もうこれは質問しませんけれども、そういう観点から、今後、農業、漁業の確保対策として基盤整備、魚場整備、そして商品の6次産業化、そして集団営農、農業法人などに対する整備を、これは本当に真剣にやっていただきたいと。これは、私、通告していませんので、答弁も要りませんし、ほか2人から農業関係について出ていますから、これ失礼にあたりますから、多分、その辺でやられると思いますので、これはもう私はそういう点で力を入れていただきたいというお願いだけにして、これは終わりますけれども。 そうした時に、そうした人口の対策として、他市ではおととしぐらいからシングルマザーの受け入れに力を入れて、結構、話題になっている所もあるんですけれども、その辺の対策については当市としてはどういうことをやっておりますか。ありませんか。 ○議長(中村一三君)  相良福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(相良哲春君)  ひとり親家庭への支援をどうしているかというご質問でございます。 議員がおっしゃるとおり、現在、ひとり親家庭が増えていると、そのような状況にございます。そういったことから、市の対策といたしましては、ひとり親家庭の医療費の助成、あるいは貸付金、そういったことを支援として実施しているところでございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  そうしたひとり親家庭を大事に、何とか育児に子育てに専念していけるという環境が整えば、よそからシングルマザーとか、またそれ以上にUターンなんかも来るんじゃないかと思っております。 人口対策についてはそれで終わって、そしたら、環境整備の産みやすい環境、これについては私は通告書に「生まれる」と書いておったですけれども、「産む」という字に訂正をお願いしたいと思います。 先ほど言われましたように、産みやすい環境、いろんな結婚祝い金とか、助産院の対策とかやっておられますけれども、お産、結婚する、その結婚までいけない人が多いわけなんです。その対策に対してはいかようにお考えですか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今、議員がおっしゃったような結婚までいけないというか、そういうふうな人をサポートするために、行政としては農業委員会でいろいろサポートを今日までしてきて、現在もそういうような形を採っているわけでありますが、さらに行政、いろんなほかの団体の方々も社協であるとか、いろんなそういうような所でも出会いの場、あるいは結婚に向けてのいろんなサポートをする事業を考えていただいて、実施はしていただいておるところであります。 市としても、今度、総合戦略の中にも上げさせていただいておりますが、八つの戦略プロジェクト、その中の出会い・結婚から出産・子育て応援プロジェクトというふうなことを上げまして、この中でそういうふうな方面にも十分取り組んでいくというふうなことにいたしておるところであります。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  そうして取り組んでいらっしゃるのは私も十分知っているんですけれども、やはり出会いから結婚、出産、育児、成人、そしてまた結婚とつながってくるわけですけれども、このサイクルは最低でもやっぱり20年かかると思うんですよね、1まで来るのに。それで20年から25年かかる。やはりこれは長期的な目で本当にしっかりした政策を立てていかなければ、人口減少は進むばっかりです。 そしたら、ちょっと一つお聞きしますけれども、南島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略、これは市独自で作られたのか、コンサルタントか、これをお聞きします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  市の中で協議をしまして、コンサルで作っていただいたという形でございます。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  こういうことを主に入れてくれということは、当然、市のほうが提案しているということはそうでしょうけれども、ほとんどはこれコンサルタントが全国やっていると思うんです。ということは、全国的にこれもう同じことが多分できていると思うんですよね、私は。多分、間違いないでしょう。これもう聞きません。これ全国できていますよ。ほとんど中身はいっしょと思いますよ、これは。そうした中で言えば、というのも県も2060年には100万人を切るような政策を一生懸命やっていると、やっているじゃないですか、いっしょのことでしょう、こっちは3万というだけの話で。だから、日本全国これに基づいてやっているんです。 私は、一般質問の通告書を持っていって、くじを引いて、10番を引きたいなと言ったら、ゼロが1足らずに1番になってしまったんですけれども、そしたらこれを帰りにもらって、開けて愕然としました。私の質問が全部これに載っています。もう皆さんが、下田議員、それに答弁は載っていますと言われたら、ほとんどが載っているんです。 これをいかに実行するかということが大事ですよ、今から。すばらしい案です。しかし、これを今からどういうふうにしていくのか。この中で、即、目に見える実行ができることが何かありますかね、難しいでしょうけれども。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  総合戦略につきましての質問でございますけれども、これは市民の代表の方、それからいろんな各界各区の団体の方、こういう方たちに4回ほど集まっていただきまして、意見を集約した結果でございます。それとあわせまして、また各団体--各部の関係団体、そこらあたりからも意見を集約した結果でございます。 今後の進め方についてですけれども、絵に描いた餅にならないようにどうやっていくかというのが一番の課題だと思います。そういうことで、2月ぐらいには年度ごとのアクションプランを作りまして、具体的にできるものからやっていきたいというふうに考えております。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  ぜひそういうことで本当に実行できることを真剣に進めていただきたいと思います。 そしたら、こうして先ほど市長からも答弁がありました。今から私がやることは、隣の中村議員の本当は専門分野なんですけれども、保育、学校、子供福祉関係については中村議員がいつも特にやっていらっしゃいますけれども、ここで私も今回上げさせていただいたのは、こうした今南島原市が全国でも住んでみたいまちに上位にランクされているじゃないですか。そして、育てやすい環境となったら、いかがですか。それも上位と思われていますか。私はそれはないと思います。というのも、これは保育料をちょっと取り上げてありますけれども、今、私たちがよく耳にするのが、南島原は雲仙より待遇が悪いと言われているんです。この点についてはいかがですか。 ○議長(中村一三君)  相良福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(相良哲春君)  議員おっしゃるように保育料の無料に関しましては、本年度から、島原市、雲仙市さんが2子目の無料化に取り組まれているということは十分認識をしているところでございます。 保育料の軽減につきましては、本来、これまでの議会、あるいは保育関係の会議の場で何回とも申し上げてきたことなんですけれども、南島原市の保育料は基本的に国の基準額より低く設定をしております。これを近隣市と比較しますと、3,000万から5,000万程度軽減額が多いという状況にございます。それにあわせて現在実施しておりますすこやか事業、これについて2子目の半額、3子目無料を実施しているわけでございます。しかしながら、この状況が十分やっぱり市民さん、あるいは保護者の方に十分伝わっていないというような状況にもあるようでございます。このことから、今後はこのような本市の軽減策、このようなことを実施しているんだということを子育て支援情報の発信の中でも十分周知を図ってまいりたいというふうに考えております。 なお、2子目の無料化の取り組みでございますが、これにつきましては既存の保育料の軽減策、あるいはいろんな財源的な問題、この部分を総合的に今後検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  指摘しようとするところはもうみんな言ってもらいましたけれども、結局、私もそれは聞いておりました。ずっと今までの説明で何回とも基本料を安くしているからと、設定しているから、みんなを総合すればうちのほうがいいんだというような説明も今まであったかと思うんです。 しかし、今、言われたように市民に周知していなければ、していないのもいっしょなんです。本当です。これはどんないいことをしても、市民が認識をしていなければ、していないのもいっしょです。 それと、今回ここで2子まではうちも島原、雲仙のように無料にしますと言ったって、やっと島原と雲仙にいっしょになったかと、これで終わりです。私はそう思います。そうした中で、思い切って、以前、ある議員も言ったかと思うんですけれども、その時にはまだこういうことまで言うのは、ちょっと1子目、2子目をどうするかの時代だったから、厳しいと思ったんですけれども、今こそこの総合戦略に基づいてよそがやる前に1子も制限つきで無料化、本当に所得が低い人だけ、これまでやったらいかがですか。そしたら、インパクトも強いし、南島原市は住んでみたいまちだけれども、育てやすいまちも上位になります。いかがですか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  今の件につきましては、私も十分認識はいたしております。2子目の無料化、あるいは1子目のことについても議員から触れられておりますが、これも、今後、総合的な議論の中で検討をしてまいります。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  今、そういった前向きな意見をいただいて本当にありがたいなと思っているんですけれども、もちろん老人福祉、これも大事ですよ。これは怠ってはいけません。今の日本があるのは老人のおかげですからね。しかし、今後、住みやすいまち、育てやすいまちとして、若者を引くためには育てやすいまち。特に私は所得制限と言いましたけれども、そうしたひとり親、特に男の方は勤めていれば、ある程度でもあるかもしれませんけれども、シングルマザーの所得というのは低いと思うんです。そうした中で、本当に低いだけでもいいと思うんです。 それと、総合戦略の中でも、地域ぐるみでやっていくというところが多分あったと思うんですよ、ちょっと読んだら。それもみんなで助け合いでそういう子育てを全部でやっていこうという環境を築くということになるんじゃないですか。そういう観点から、今、検討すると言われましたけれども、所得制限というのは本当に厳しくしていいと思います。 それと、あとはやはりよそに先駆けてやる。これ今日の新聞もよそやっていますよ、もう。これじゃないですけれども、今まで以上に子育てに対する拡充をやるということで新聞にも載っていたでしょう。絶対よそもやっていきます。先に、市長、やったほうがインパクトが強くていいんです。いかがですか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  下田議員の思いは十分伝わってきます。そういうことで、先ほど申し上げましたような形で十分検討してまいります。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  経済の活性化をするのにも、例えばいろんな企業を呼ぶ時には、企業誘致の用地の整備、それにも何億というのが例えばそれはかかるんです。これも一つはまず人を確保するための先行投資。先行投資は何にでも要るんです。結果が出てから、足らんけん作るというのと、またそれもいいですけれども、先行投資もしなければ、活性化にはつながっていきません。先行投資と思って前向きに検討するとおっしゃいましたので、これはよろしくお願いをいたして、次の質問に移ります。 次に、空き家対策についてお尋ねをいたします。 空家等対策特別措置法が施行され、自治体の権限が強化され、半年が過ぎようとしていますが、空家等対策特別措置法の活用についてお尋ねをいたします。 特定空家認定調査はどのように進めるのか。 あと1点、行政代執行についてはどのようにお考えか。 この2点について簡単に結構でございます。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  まず、管理不全な状態にある空き家としての現在把握している件数からちょっと言いますが……(発言する者あり)いいです、はい。(「調査方法」という下田議員の発言あり)はい。 これまでは、市民の方から寄せられた情報で調査をし、現場を把握して指導、助言あたりをやっていますが、今後については自治会長さんあたりにちょっとお願いをして、寄せられた情報だけで今やっていますが、それ以上に市全体には不全な空き家というのはあると思いますので、そこら辺の調査を行なっていきたいというふうに思っています。 それから、代執行の話ですが、法で代執行ができるということになりましたので、もうそういうことも念頭に置いて空き家対策に取り組んでいきたいというふうに思っています。以上です。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  今、調査方法については、市民、自治会長からして、もっとはっきりした数字を把握したいということですけれども、それはもうそれでいいんですけれども、それからが問題の対策なんです。特定空家と認定するための調査はどのような形で進めたいと思っているんですかということですけれども、そこまではまだいっていないのか。これ大事なことです。特定空家と認定をしなければ、代執行も何もできないんです。だから、特定空家と認定するための調査はどのような形でされるのかという計画までいっているのかということをお尋ねいたしております。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  国が出しているガイドライン、基本的な指針というのが出ているんですが、今後、考えているのは、調査をもとに空き家対策の計画書というのをまず作りたいというふうに思っています。これも法で定められておる計画書なんですが、それとあわせて協議会というのも設置をして、その中で特定空家の特定といいますか、そういったところも図っていきたいと、そのように考えています。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  今、言ったように代執行をする時、これ私は逆に今ちょっとアドバイス受けたんですけれども、違う意見なんですけれども、これは今までもいろんなこういう問題の空き家のほうで係わってきています。名義が移らんからどうもされん、だからそういうのをするために代執行も一つでも、二つでも実行していただきたいから、こういうことを私は聞いているんです。特定空家を急いで認定せろ。そして、何軒かにでも特定空家の代執行はこういうものだということを認識してもらう。そういう資料もあると思うし、代執行を1軒、2軒でもしてみなければ、本当にみんな空き家で税金は払わばとか、そういうことで終わってしまうんです。だから、急いでこれはやっていただきたい。いかがですか。 ○議長(中村一三君)  森永建設部長。 ◎建設部長(森永茂夫君)  法が5月に制定されたわけなんですが、私の知り得る限りでは、全国では、横須賀市で10月の終わりごろ、略式代執行というのを全国で初めてやったというのを聞いています。 内容をいろいろ見てみますと、そこまで達するのに約3年ぐらいやっぱりかかったと。いろいろ現場の状況もありますし、相手を探すのにもかなりの時間がかかったということで、我々の南島原市も同じようなのが当然出てくると思いますけれども、やはりそこら辺は少しはやっぱり時間がかかるというのが現状でございます。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  当然、それは難しいし、代執行の資料というものが、結局、どこまで代執行の権限が及ぶのか。そういうのが一番大事なんです。ただ、今回のことで、相続権利者には代執行の権限が及ぶんです。命令、請求、そういうところを少し分かってもらわなければ、今、実際、名義が移らんで、将来、幽霊地になるだろうというような所の解決にもならないんです。自分たちに将来掛かってくるとなれば、解決する件もあります。だから、私は、代執行はいかに考えているかと言う。自分たちに税金もかかってこない今までは、来ないでしょう、出ている人には。今回は相続権利者にも全部かかるんです。請求できるんです。だから、そういう資料もみんなに周知もすべきだというふうに考えております。だから、そういうことで、絶対これはちょっと急いでやってください。 これでもう時間もないです。あと1件ですので、イノシシ対策に移ります。 イノシシ対策ですけれども、現在、ますます被害が大きくなってきております。イノシシ処理施設もできて捕獲意欲も湧くと思うが、農林漁業対策にとっては深刻な問題なんですよ、これは。もう本当にびっくりです。私も田を今年は3分の1やられました。収穫ゼロです。そうしたことで、現在、ワイヤーメッシュの申請の現状ということはもうちょっと聞きたかったわけなんですけれども、今回、補正予算で2,400万円を計上しておりますが、今までの頭数と今後の見込み頭数もひとつお聞きをいたします。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  平成27年度10月末現在で2,280頭捕獲しております。補正予算を今度計上しておるところでございますが、予定ではトータルで4,400頭ということで、今回、2,400頭分補正予算で計上させていただいておるところでございます。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  これは頭数からいけば、聞く必要は本当はないんですけれども、予算からいったら。おそらくこうした処理施設もできたから、余計捕獲意欲が湧いてきたんじゃないかなとはちょっと思っているんですけれども、ところでやはり予防対策として、今、ワイヤーメッシュの申請をしても、これはかなり待たされるということみたいなんです。もう現状を見て回って、有家の山のほうから北有馬、南有馬のほうにはかなりやっていますけれども、布津、深江はほとんどないんですよ、今。だから、申請に行ったら、もう数年かかるというようなことを言われたということですけれども、その点について、ワイヤーメッシュのもう少し何とかそういう方法というのは考えていらっしゃいませんか。 ○議長(中村一三君)  森崎農林水産部長。 ◎農林水産部長(森崎一成君)  これは前年度に周知をしまして、募集をするという流れでございます。待たされると。前年度に期限内に申し込みをされた方については、それに基づいて県に予算要求をいたしますので、待たされるということはないと思っております。ほとんど予算要求をしますと、もう県からは予算要求どおりの内示等をいただいておりますので、ただ、期限内に申し込みできずに、後で追加で来られた方々が待たされるというような形になっておるんじゃないのかなと思っているところでございます。 ○議長(中村一三君)  14番、下田議員。 ◆14番(下田利春君)  私も市民から聞いたことなので、もう今、部長から聞いてよく分かりました。 これは本当にいよいよ布津、深江も深刻な問題になってまいりました。そういうことで、そうした申請の獲得にはぜひ万全を尽くしていただきたいと思います。 これで私の一般質問を終わります。 ○議長(中村一三君)  これで、14番、下田利春議員の質問を終わります。 ここで11時5分まで休憩いたします。     午前10時57分 休憩     午前11時05分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、9番、松永忠次議員の質問を許します。9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君) (登壇) おはようございます。 9番、会派経世会の松永です。今回は一問一答方式で私は質問したいと思っております。1項目めの教育行政について1問だけ壇上より質問し、2問目からは自席にて質問しますので、よろしくお願いをいたします。 質問に入る前に、いよいよ平成27年も1カ月を切り、あわただしい年の瀬に入りました。寒さも厳しくなる季節になり、市民も体調に気をつけ、新しい希望の新年を迎えることになると思いますが、我が南島原市においては、合併10年目を迎え、庁舎の再編成、世界遺産登録に向けた取り組みや、行財政並びに小学校の統廃合等の問題が山積みしておりますが、市長の勇気あるご決断で、南島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略を邁進していただきたいと思っております。 それでは、一般質問に入ります。 教育行政についてであります。 有家小学校への統合について質問いたしますが、有家小学校並びに蒲河小学校、新切小学校の保護者に対し説明はどのような進捗状況なのか、教育長にお伺いしたいと思っております。 その他、イベント等についても質問をしますが、以上、壇上からの質問は終わりたいと思います。あとは自席にて、随時、市長、副市長、教育長並びに各担当部局の部長に質問をしたいと思っておりますので、明快な答弁をよろしくお願いいたします。(降壇) ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。永田教育長。 ◎教育長(永田良二君) (登壇) 議員の皆様、おはようございます。 ただいまの松永忠次議員からのご質問にお答えいたします。 現在、保護者への説明はどのような現況かということについてでございますが、有家ブロック小学校統合についての保護者説明会につきましては、平成27年11月10日に、有家小学校、蒲河小学校及び新切小学校のPTA役員の方々を対象に有家ブロック小学校統合に係るPTA役員説明会を開催いたしました。保護者の意見といたしましては、小学校統合についての反対意見はなく、拠点校になる有家小学校の施設設備に対する新築要望でございます。 今後は、各校区ごとに説明会を開催する予定としております。以上でございます。(降壇) ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ただいま教育長のほうから11月に一応保護者会の説明会を行なったというお話ですが、ここで意見等がどういう内容だったかという、新築の希望というお話だったですけれども、それだけですか。まだ通学面とか、いろんな面が出てくると思うんですが、そういう意見は出ませんでしたか。反対はしないと、今、お答だったですが、反対していないんですが、親御さんとしては建物自体が生徒数が入らないと、そういういろんな不満が出ていると思うんですが、その辺を市当局はどうお考えか、ちょっとお聞きしたいんです。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  11月10日の説明会の模様につきましては、私のほうからお答えをさせていただきます。 先ほど教育長が申しましたが、3校のPTAの役員さん方を対象に行いました。まずもって、役員さん方26名ご出席をいただいたところでございます。その中で、さまざまなご意見をいただいたところでございます。 一番多かったのが、拠点校としての有家小学校の施設設備について充実をしてほしいと。昨年の6月議会に、統合の基本方針では増築というのもございましたというようなご説明をしましたところ、増築ばしてもすぐまた建て替えなんじゃろもんというふうにかなり厳しいご意見もいただいたところでございます。 ほかにスクールバスはどうするのとか、それからあと駐車場をある程度確保してほしいと。希望の台数を言われたんですけれども、その希望の台数についてはちょっと無理でしょうというお話をさせてもらいました。そこまで確保している学校はございませんと。まだ具体的にどうするということは、ご答弁をその時はできませんでしたので、なかなか歯切れの悪いお答になったというのが現状でございます。 それと、もう一つ言われたのが、プールについてもかなり強く要望をされました。校舎もなんだけれども、プールもかなりひどいよねというお話、表現が適切ではございませんが、かなり古くなっているよねというようなご指摘というか、ありました。 そういうこともお聞きしたところで、教育長並びに市長にもお伝えをしたところでございます。 あと細々した部分、例えば名札とか、いろんなお話が出たんですけれども、それは、今後、地区説明会をした後に、統合準備委員会等を設置していただいて、その中で皆さん方で協議をしていただきたいと思いますというようにご説明をしたところでございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ありがとうございます。大体、今、分かりました、内容はですね。 そこで、ちょっと市長に質問したいと思います。 大変意気込んでおられるような感じだったので、喜んでいい答弁を待ちたいと思うんですが、今まで市長は有家小学校の建て替えとか、そういうことを何度か同僚議員も交えて質問した中なんですが、検討するという歯切れの悪い今までの答弁だったと思うんです。今回、市長、今現在、有家小学校の現況というか、どのような思いで有家小学校の校舎をお考えなのか、お聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  この件については、過日の議会でも松永議員から何回となく質問が出ておったところであります。答弁の状況としては、今、おっしゃったような形で来たところであります。 有家小学校の校舎が築53年を経過しておるということで統合すると、それに加えて、普通教室が不足をするというふうな状況のようであります。これを解消するにいたしましても、ご存じのとおり、内壁であるとか、外壁についてかなり劣化が激しいために、大がかりな長期的なものになるだろうというふうなことが予想をされております。 国の基準では、平成12年以前の補助事業でされたものについては、コンクリート造りの校舎の処分期限というのが60年というようになっているようでありまして、そうすると、あと数年経ちますと、改築の検討も必要になってくるというふうな状況であります。そういうふうな状況でありますので、今回の統合に合わせて新しく建設をしなければならないというふうな考え方でおります。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ありがとうございます。 今、ちょっと市長の言葉で新しく建設をするという、もう親御さんとしては待望の答弁であったと思うんですが、再度、確認します。 国の基準は60年でもう終わりという。あと5年で終わるというようになれば、建設をするというもう先ほど市長の答弁を重視したいと思います。 そこで、ちょっと思うんですが、これ教育長でも結構です。今から統合するスケジュールというのが出てくると思うんです。そういう場合、29年度に統廃合を今現在進行中やったんですが、今、市長の答弁では、建設するとなれば、今の蒲河小学校、新切小学校はそのままちょっと長く継続するという方向でいいんですか。スケジュールをちょっとお聞きしたいんですが、教育長、おたくのほうにお願いします。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  ただいまの質問にお答えします。 新築ということになれば、当分の間、拠点校である現在の有家小学校に生徒が通うということはできません。その間、それぞれの学校で学習というんですか、そういうものはしていただきたいと。 それで、私どもが一番懸念いたしますのは、今、市長から校舎は新築するという発言をいただいたわけですけれども、それを受けて私どもは、設計とか、これまでの校舎新築までは4年ほど要するのではないかというふうに考えております。しかし、建った後、やはり有家のほうには行きたくないよということにはなれば、これは大変なことになりますので、その件については、しっかりと地元の校区の皆様にも、校舎が完成した折には統合拠点校に移動するということのやはりお話をはっきりとしたものを持っておかないと、そういうのが4年後に嫌ということにならないように丁寧に説明し、対応していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ということは、今、教育長の答弁の中にも行く、行かんじゃなくて、今の小学校、当分3年間は維持するという方向ですね。ちょっとこれ。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  はい、そのとおりです。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ということは、新築ができるという今答弁いただいたんですが、場所としては既存のある有家中央のほうの今の現在の敷地を検討されるのか、まだそこまでなっていない、ただ建て替えないかんというのは分かるんですが、どういう市当局の考えなのか、お聞きしたいんですが。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  先ほども拠点校の増築もしくは新築にいたっては結論をいただいたんですけれども、やはり用地ということについて現在のままでは手狭かなという思いを持っております。もちろんスクールバスの駐輪場というんですか、乗降場所についてもあの場では大変だというふうに考えておりますので、用地等についての確保が先決問題になってくるというように思っております。以上です。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ですね。ということは、今、市当局の考えでは、今現在の学校跡を再開発するというような考えと思うんですが、そこでプール等も拡大、新たに造るとなれば、土地もある程度購入せざるを得ないと思うんですが、その辺もまだ全然計画は立っていないんですよね、今の段階は。ただ、今、建てるというだけの一応答弁もらったんですが、現在地で建てる方向なのか、ちょっとそこだけ再確認です。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  ただいま市長から新築ということの答弁をいただいたわけですので、今後、具体的にどのようにするかということについては、今後、教育委員会、財政当局と検討させていただくというように考えております。以上です。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  分かりました。 それなら、できるだけ早くそこも煮詰めていただきたいと思います。 ちょっと教育次長で結構です。合併を何年に見込んでいます。3~4年というお話でしたけれども、まだそこは具体的には出ていないんですかね、ちょっと。
    ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  先ほど教育長が答弁いたしました新築完成まで約4年ぐらいかかるんではなかろうかということでございますので、統合した新しい学校は32年の4月というふうに予定ができるんではなかろうかというふうには思っているところでございます。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  32年というと、今現在の有家小学校の児童数が233名なんです。これが統廃合すると、32年になれば何名になりますか。300人超すと思うんです。32年度どうなる、ちょっとお聞きしたい。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  309になるというふうに認識しております。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ということは、今の校舎よりも規模をもう一回り大きくせんばいけないという認識になるんですよね。そうでしょう。そうすることによって、市当局の考えをちょっともう一度詳しくお願いしたい。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  先ほど教育長が答弁いたしましたように、まだこれからということなんですが、少なくとも普通教室が3教室絶対数足らないというふうに認識をしているところでございます。 今ある校舎につきましても、普通教室を特別教室に、例えば図書室に広げたりとか、いろんな形を取っておりますので、そういう部分を含めながら検討しなければいけないと思っているところでございます。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  そこで、市長に質問したいんですが、今の答弁の中で、市長は来年度当初予算に設計単価、土地購入とか、そういうのを計上される予定ですか。ちょっとお聞きしたいんですが。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  それはいろんな形で準備が整えられれば、そういうことも考えられると思うんですが、今のところまだです。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  予算がなければ実行できないんです。だから、できれば土地購入でなくても、設計単価とか、そういう計画性のあるこれを当初でやっぱり出さんば、補正をすればまた議員皆さん、補正ばまた今ごろ出してと言われるけん、これはぜひ当初予算で計上していただきたい。これはちょっと要望は財政じゃない、一応教育委員会ですね。ちょっとお願いします。市当局に出すんですね。ちょっと予算要求お願いします。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  今、新年度の当初予算の要求をやったところでございます。その中で、まだ最終決定は、今から財政課の査定とか受けていく中で内容については決定されるものというふうに認識をしております。ですから、今後の問題と。 それと、土地購入につきましては、今年度27年度に若干要求をさせていただいておりました。土地につきましては、仮に増築をする場合でも、今のままでは手狭なんだという認識を持っておりましたので、若干の金額を要求させていただいておりました。しかしながら、今、計画といいますか、考えているところが果たしてそれで対応できるのかどうか。また、最終的な交渉とか、そういうのをやっておりませんので、今後、残りの期間で対応させていただきたいというふうに思っているところでございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ありがとうございます。 早急にその辺も市執行部のほうに要求をしていただきたい。 あとは、先ほど教育次長のほうから、役員だけ、今、保護者に説明をしているというお話だったですが、これをできれば年度内3月までにするか、明けてでもいいですから、とにかく保護者や各地区の住民の方にとにかく本年度というか、できるだけ早く十分な説明を要求したいんですが、年度内にできますか、ちょっとその辺。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  各校区に説明会については年度内に実施したいと思っております。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ありがとうございます。 年度内にとにかく早く、住民の皆さんもどこにでくっとやろかいとか、でくっとやろかい、できんとやろかいとか、いろんな不安視された面がありましたので、ここは市長の決断が本当有意義だったと、私は、もう南島原、いや、有家住民ともども思っておると思いますので、早急にそこをお願いし、進んでいきたいと思っております。 次にいきます。 次は、南島原市のスポーツ大会等激励費補助金並びに小中学校スポーツ大会の出場助成金の要綱はあるんですが、ここでお聞きしたいんですが、今現在、過去布津のバスケット部なんかも県の選抜チームとか、そういうスポーツ大会に対して県の代表として行かれているんですね、小中学校の子供さんが個別的に県の選抜で選ばれたという実績があって。今回も有家の野田さんという方が、中学校の生徒さんですが、県の選抜チームで、今回、大村工業のほうにずっと遠征しておられるんです。そういう中で、予算要求じゃないですけれども、見て、県のスポーツ大会とか、全国大会とか、そういう一般小学校、中学校には出ているんですが、一個人というかな、県の選抜という生徒さんたちに対しては、全然、市としては激励費補助金というのはセッティングされていないんです。でしょう、今、あるんですか、ちょっとその辺をお聞きしたいんですが。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  議員ご指摘のとおり、選抜に選ばれた場合のそういう助成というのは、現要綱では対応できないという状況でございます。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  そこで、質問します。 おたくは今該当しない、今から先、南島原市の名前が上がる、出身が南島原とか、そういう生徒さんに対しての手厚くじゃなくても、よそには出して、この要綱には該当しないというのを、市長、どう思われますか、ちょっとお聞きしたいんですが。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  スポーツもいろいろあるわけでありますが、その中で県の選抜チームといいましょうか、その中に選抜されて、本市から種目に1人か2人か、それでいろいろあろうかと思うんですが、そういう人材がこの地に子供たちがいるということは、大変ほかにも励みにもなりますし、私たちも誇りに思うところであります。こういう子供たちについて、どういう形で応援ができるかなという部分は常日ごろから考えてはおるところでありますが、現段階では、今、次長が申し上げたとおりであります。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  市長、だから私は今回要求というか、おかしいなと思うから、市長もそう思われるならば、要綱内にそういうのをまた作っていただかんば、支出できないんですよね。だから、この補助金要綱の中にそういう県大会、ここの出場者には1万でも2万でもいい。大体、してあるんですよ、大体3万円とか2万円、全国大会は3万とかね。だから、そんな多額の金額じゃなくていいんです。だから、要綱を設ける気はあるのかないのか、お聞きしたいです。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  おかしいなというよりも、こういう子供たちの励みになるような支援はやっぱりしていくべきかなというふうな思いはあります。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ありがとうございます。 毎年出ないと思うんですよ、そういうのは。だから、できればそういう要綱に設置されて、そういう支出できるような温かい支援をいただきたいと思っております。 次にいきます。 各種イベントについてちょっと質問しますが、平成27年度の各種イベントが旧町のままで、今、8カ町合併してもう10年になるんです。そういう中で、ばらまきじゃないけれども、いつも思うんです。莫大な金が年間大体2,800万ぐらいです。8カ町のイベントに予算がついているんですが、ここで質問したい。 市長は、このイベントは悪くはないと思いますが、もう10年経っているんですから、ある程度簡素化、2町を一つにしたり、そういう仕組みをどうお考えなのか、統合すると私は質問しているんですが、一遍にはできないと思うんですけれども、どうお考えですか、ちょっとお聞きしたいんですが。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  合併してから今年もう10年を迎える、そういう時でありますが、合併後、組織の機構改革といいましょうか、そういうことであるとか、あるいは行財政の改革などによって、当初は本庁機能も8町に分かれておりましたが、その後、また集約されてきた。そればっかりじゃありませんが、いろんなことの中で、まちが疲弊してきたというふうな話も聞くところであります。いろんなそういう中で、地域の市民の皆さん方が一緒になって地域を盛り上げていく、そういう地域活性化のための一つのイベントといいましょうか、そういうことを考えていく時に、やはり私はそれぞれのまちにもそういうイベントは残しておきたいという思いがあります。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ですね。 各地域が活性化する、それは分かるんです。合併当初は大部分は莫大な金やったんですが、今、大分縮小されています。 そこで、企画部長かな、一応26年のイベントの総額は、今、ちょっと私が言ったんですが、原城一揆まつり、マリンフェスタ、活き生きサマーフェスタふつ、ありえ浜んこら、みそ五郎、深江町産業まつり、夢・手づくり祭りかな、北有馬のフェスタ、ちょっとここもう一遍予算を読み上げてください。幾らあるんですか、大体。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  失礼します。 まず、原城一揆まつりでございますが、当初予算では470万でございます。また、マリンフェスタにつきましては380万円、活き生きサマーフェスタにつきましては280万円、ありえ浜んこら祭につきましては340万円、みそ五郎まつり340万円、深江町産業まつり340万円、夢・手づくりふれあい祭り340万円、フェスティビタス ナタリス380万円、以上でございます。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ということは2,870万円ですよね、合計です。確か計算したんですが。この総額は分かるんですが、イベント的に同じ似たり寄ったりの時期になっているんです。私、ここに期間というか書いていたんですが、この時期です。開催がちょっと結構重複するんですよね、日時的に。でしょう、確か。だから、今、金額が出ましたけれども、実施日というか、それをちょっと教えていただけますか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  南有馬の原城一揆まつりが4月でございます。マリンフェスタが7月でございます。8月が二つございまして、活き生きサマーフェスタとありえ浜んこら祭でございます。あと11月に三つございまして、みそ五郎まつり、深江町産業まつり、夢・手づくりふれあい祭り、その三つが11月でございます。あと12月に北有馬のフェスティビタスナタリス、そのような日程でございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  ということは、同じ月にはっきり言って8カ町というのは広いから、特に11月は本当にみそ五郎、深江産業と夢・手づくり、これは加津佐、じゃけん一番端と端と真ん中という感じのイベントなんですが、この辺も地域の活性化というのも分かるんですが、今商工会が2町が一つになったんです。できれば二つのまちをその辺の日程を組み合わせていただければ、両方合わせれば800万とか900万になるから、そこを600万ぐらいにして、もっと今充実した行事ができないかなというのが私の提案理由なんですが、やめようとは言わんけれども、ちょっと2年に一遍にすれば、オリンピックは4年に一遍なんです。 産業まつりは、これに携わるのは地域住民及び市の職員の若い人も導入されているんです。そう考えれば、2町が一つぐらいになって、今も充実していると思います。でも、それ以上に足してみれば800万から900万になるんだから、これを600万とか700万にして、200万減にするような、市長の今の考えでちょっと難しかごたばってん、市長、どう。副市長でも結構です。言いにくいは、副市長、あなたもそこに座っているんだから、あなたの気持ちをちょっと教えてください。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  基本的には市長が述べたとおりだと思いますけれども、今後の方向性としては、より拡大すべきもの、少しは縮小させていくものというのはあってもいいんじゃないかというふうに思います。 ○議長(中村一三君)  9番、松永議員。 ◆9番(松永忠次君)  分かりました。その方向でやってください。やめようと言いにくいんです。ばってん、充実した産業まつり、いろんなそれをすれば、今以上に、今からあと6年後になれば、もう本当に一般財源がなくなる時代になるんです。そして、そのままやって地域が衰えるから、イベントをする。これ1日、2日のイベントなんです。それに催す時間は、その前から準備段階が要るんです。そうすれば、こういう金額には見えないロスもある。経済力はあるかもしれない。でも、そこも市当局は考えていただければ、今ぐらいから減らしておってちょうどよかとですよ。そうすれば、6年後に急にやめてみんですか。それはまた苦情が出ますよ、市民から何でんなくなったと。島鉄もなくなった、何もなくなった、補助金もなくなったと。そがんなる前に充実しますという言葉を使えば、もっといい活性化ができる。 副市長、市長として相談して、その辺はいいアイデアを出していただきたいと思います。 もう時間もありませんので、この辺で終わりたいと思います。9番、松永忠次、一般質問を終わります。 ○議長(中村一三君)  これで、9番、松永忠次議員の質問を終わります。 ここで1時20分まで休憩いたします。     午前11時43分 休憩     午後1時20分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 小嶋光明議員が少し遅れるとのことです。 次に、13番、中村久幸議員の質問を許します。13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君) (登壇) 公明党の中村久幸です。 議長の許可をいただきましたので、今回より選択できるようになりました一問一答方式で質問をさせていただきます。 それでは、まず初めに、世界遺産登録までの経緯とその後の活用について、4点お伺いいたします。 1、世界遺産登録を目指して、どのような事業や取り組みを行い、どれだけの費用をかけてこられたのか。主な事業と費用、これまでに要したそれらの合計総額と、今後登録されるまでの予想される事業とその費用総額をお伺いしたい。 2、登録後の本市の活性化や経済効果のための活用計画は、どのように考えておられるのか。宿泊施設の少ない本市は、特産品やお土産品等の販売に力を入れる必要があるのではと思うが、計画は考えておられるのか伺います。 3、原城跡、日野江城跡、どちらも近くに駐車場の設置は難しいとのことでしたが、対応策はどのように考えておられるのか。私は駐車場での販売が効果的だと思っておるんですが、それらの対応などがあれば、お聞かせください。 4、世界遺産に対する市民の意識や関心はまだまだ低いと思いますが、それらを高めるための対策も考えておられるのかお伺いし、以上、演壇での質問とさせていただき、再質問と2項目めの防災行政無線戸別受信機の選択について、3項目めのインフルエンザ予防接種については、自席にて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。(降壇) ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) 中村久幸議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、世界遺産登録までの経費と活用についてのお尋ねでありますが、世界遺産につきましては来年度の登録、そして登録後に増加することが見込まれる来訪者への対応、あるいは史跡の適正な管理・保全、さらに地域振興への活用などに向けて、現在、世界遺産登録推進室、企画振興課、商工観光課の三つの課で登録推進や環境整備などに取り組んでおります。 主な取り組み内容や費用につきましては、担当部長から答弁をさせますので、よろしくお願いをいたします。 ほかの項目についても、担当のほうから答弁をさせますので、よろしくお願いします。(降壇) ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君) (登壇) 中村久幸議員のご質問にお答えいたします。 世界遺産登録までの経緯とその活用について、世界遺産に対する市民の意識や関心はまだまだ低いと思うがという関連質問ですけれども、学校教育での取り組みについて紹介をいたします。 今年6月に、市内小学校教職員6名による世界遺産学習カリキュラム作成委員会を立ち上げ、9月までに6回作成委員会を経て、総合的な学習の時間、指導計画、南島原市ヒストリアを作成いたしました。郷土の歴史遺産について探求する活動を通して、郷土の歴史を知り、郷土に誇りを持ち、郷土を愛するという態度を育成することを作成の狙いといたしました。小学校6年生の総合的な学習の時間の12時間分の学習指導計画2案を作成いたしました。また、児童の学習を円滑に進めるために指導資料としてワークシートをヒストリアマップ、デジタル版資料集を作成し、指導計画と一緒に各小・中学校に配布いたします。 これらの指導計画や指導資料を活用した世界遺産に関する教育活動を、学校実態に応じて来年度から実施します。これにより児童の世界遺産に対する関心を高め、郷土の歴史に関する知識を豊かにすることとして、郷土への誇りと愛着を養いたいと考えております。 子供たちに対するこのような取り組みは、家庭や地域の大人の世界遺産に対する意識や関心の高揚につながるとともに、将来ふるさとに誇りを持った市民の育成に寄与するものと考えております。以上でございます。(降壇) ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  2番目にお尋ねでありました活性化や経済効果のための活用計画につきまして、まず、既存施設であります道の駅、みずなし本陣ふかえや原城温泉真砂での物産等の販売品を増やす取り組みを行なってまいりたいと考えております。また、史跡周辺に整備を予定しております駐車場の一角には、当面テントを設置するなどして、お土産品等の販売ができるよう検討を現在しているところでございます。 また、市内事業者の皆様には観光土産品、デザイン開発セミナーなどの開催によりまして、お土産品の開発に目を向けていただいているところでありますが、今後も各種セミナーを開催することで、お土産品や新商品開発への取り組みを継続していきたいと考えております。 次に、史跡近くに駐車場が整備できないという件についてでございますが、国指定の史跡につきましては、文化財保護法によりまして、土地の利用が厳しく制限をされております。開発につきましては、国の許可が必要になっております。そのため、駐車場等の整備を行う場合は、あらかじめ申請を行い、許可が得られた場合のみ事業が実施できるということになっております。国指定史跡でございます日野江城跡、原城跡の史跡内の整備につきましては、このような制約がありますので、慎重にならざるを得ないというのが実情でございます。 このようなことから、先般9月議会におきましては、史跡外に駐車場やトイレを整備するということにつきまして、議会のご承認をいただいたところであります。現在、日野江城跡の駐車場につきましては旧北有馬駅に、原城跡の駐車場につきましては原城跡入り口付近の国道沿いに、それと真砂の駐車場を整備、拡張するよう事業を進めております。 世界遺産登録に向けての市民の盛り上がりについてでは、議員おっしゃいましたとおり、なかなか盛り上がりに欠けている分があると思っておりますが、これまで市民の皆さんに市内のことを知ってもらい、知ることで好きになり、そして自慢をしてもらうことで市の広告塔になってもらうという趣旨から、もっと南島原ツアーというのを実施してまいりました。この事業では、一般市民や子供向けのツアーを実施しておりまして、学校への出前講座では紙芝居なども活用し、子供たちが歴史に親しみやすくなるような工夫をしております。また、世界遺産登録前の企画としては、市民の皆さんに日野江城跡と原城跡の価値を理解してもらうため、来年3月に観光ガイドによります現地での無料ガイドを行うように、現在準備を進めております。 世界遺産登録につきましては、登録後、地域振興にいかに活かしていくか、そういうことが大事だと思っておりますので、今後も市全体が盛り上がるような事業を展開してまいりたいと存じます。 一番最初のご質問でございますが、今までの事業の内容につきましては、世界遺産登録推進が始まりました平成19年度から昨年度までの8年間で、主な事業の内容と実績額を申し上げさせていただきます。 企画振興課のほうでは、有馬キリシタン遺産記念館の改修やその管理経費、市民協働会議補助金などで約1億円を支出しております。 商工観光課では、サイン計画策定業務や素麺や手提げ袋を活用したPRなど約400万円を支出しております。 また、本年度の主な事業内容と予算額についてでございますが、企画振興課のほうでは、駐車場・トイレ整備の設計委託費と整備費、シャトルバスの実証実験、レンタサイクル事業など約1億4,000万円を、商工観光課のほうでは、原城跡周辺駐車場整備事業、Wi-Fiステーション整備、サイン整備事業など総額約1億3,500万円を予算計上させていただいております。 なお、今後予想されます新たな事業につきましては、観光客の皆様に日野江城跡・原城跡と有馬キリシタン遺産記念館や駐車場を快く周遊してもらうために、世界遺産おもてなし推進事業として案内人を配置する予定でおります。 また、不足します誘導板の整備や世界遺産登録当日のセレモニーの開催、世界遺産登録記念イベント、登録記念ツアーなども計画しているところでございます。 企画振興部のほうでは以上でございます。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  世界遺産登録推進室関係の主な事業と実績額を申し上げます。 市民啓発事業としてシンポジウムの開催や啓発グッズの作成、ガイダンス機能の強化、世界遺産としての価値を証明するための調査研究など約1億500万円を支出しているところでございます。 また、今年度の主な事業内容といたしましては、ガイダンスの強化や世界遺産としての価値を証明するための調査研究など約2,700万円を計上いたしております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  ありがとうございました。 再質問をさせていただきますけれども、まず、最後に言われたこの予算なんですけれども、これまでの経費ですね。これ、今、別々に言われたので大体総額は聞いていなかったんですけれども、大体合計すれば約5億ぐらいという額になると思うんですけれども、これだけの予算をつけて世界遺産登録を目指しているんですから、ぜひともこういう多額の費用を使って登録を目指してきているんですから、やはりこれからは経済効果、これを目指して、そういった取り組みを考える必要があると思うんですけれども、先ほどちょっと計画的な面も言われましたけれども、実際に宿泊にしろ、土産売りというのしか私たちも今思い浮かばないんですけれども、そこら辺でもう少し突っ込んだ計画、取り組みを考えておられるのかどうか、お願いします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  土産品等の開発につきましては、やっと地元の皆さんからそのような話をちらほらいただいているところでございますので、この土産品につきましては行政が作るというものじゃなくて、地元の皆さんと一緒になって、できるだけ支援を行いながら開発に携わっていきたいと思っております。どうぞご協力のほうお願いいたします。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  土産品はもちろんそうやって、土産品とかそういう宿泊施設がさっき言ったように少ないので、そういう販売できるやつでいくらか地元が活性化すればという気持ちがあるものですから言っているんですけれども、ですから、先ほどお尋ねした駐車場の件になるんですが、駐車場は、先ほどまだ世界遺産のその中にあっても申請をしてみないと分からないということでしたけれども、今、予定としては国道沿いと北有馬駅周辺ということでしたが、それ以外の、真砂も言われましたけれども、遺産の中の駐車場というのも申請をされる予定があるんですか。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  駐車場につきましては、史跡内での駐車場の整備というのは、なかなか難しゅうございます。 今、広場として、例えば原城の本丸の下あたりの広場は、便宜上使う分については問題ないというふうなことでございます。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  使える所はそうやって使って、自家用車で来られる方がちょっと止められるぐらいの所でもあれば違うと思うんですけれども、ただ、やはり世界遺産となって登録されれば、大型バスなんかも来るようになってくると予想されていると思うんですけれども、今計画をされている国道沿いの駐車場、駅周辺の駐車場ですね。この広さというのはどのぐらいのあれがとれる予想なんでしょうか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  申し訳ございません。面積はしっかりと覚えておりませんが、ただいま設計委託に出しておりまして、一番効果的なバスの止め方あたりをお願いしていると、そういう分でございます。多分1反近くあったんじゃないかと思っておりますが、申し訳ございません。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  大体計画は、この前いただきました世界遺産周辺整備計画に写真とかあれも載せてあるんですけれども、面積はちょっとなかったんですけれども、この中でもあるように、実際バスがある程度止まって、あんまりこうバスが止まってUターンできる。それと、あと一般乗用車あたり、この中にまたトイレとかを作っていかれれば、そんなに今度スペースが残らないな。何で言っていますかというと、先ほど土産品売り場ですね。この敷地、これはどれぐらい確保ができるのか、計画、設計あたりの中に、そういう所も、敷地の確保なんかも考えておられるのか。入れてあるのか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  今回計画をしております国道沿いの駐車場につきましては、大型バスの駐車場とトイレを予定しておりまして、現在、物産品の販売までは想定しておりません。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  いや、さっきも言いましたように、本当にお土産の販売とかそういうものに力を入れようと思うならば、その駐車場の周りにやはり店舗がなければ売れませんよ。売れませんよと言えばあれですけれども、大体その駐車場から原城跡、日野江城跡まで行くのさえ、歩いて行けというだけでは多分なかなか行かないんじゃないかと思いますし、じゃその間で通り道に買うかというと、わざわざ商店街までぐるっと回って買い物していくと思いますか。とても、多分買わないと思いますよ。よっぽどその原城跡の敷地内で見たから、ここに来た記念に買うとかいう。後はもう私たちも行って分かるように、車から、バスからおりた所で、土産を買って、荷物をバスに乗せてと、そういう時しかほとんど買わないと思うんですよ。ですから、駐車場整備の中にやはり売店を作るような、もちろんテナントかなんかして来てください、そういうところで販売をしませんかというようものは、市のほうでやっぱり率先してそういうものをしてもらわないと、市民の皆さんに店を出していいですよと言っているぐらいでは、なかなかその推進はいかないと思うんですよ。そこら辺も考えていただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  それはもう中村議員さんがおっしゃるとおりだと思います。そこら辺、なかなか時間がなくて駐車場までしか現在及んでおりませんけれども、当然物産販売場所、そういう場所は、今後できるだけ早い機会に検討していきたいと考えております。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  駐車場がどこどこというか、まだ幾つか点在ができるようなものも考えてもらうというのと、それとあと、ただその駐車場から原城跡まで、例えば回って、この計画の中にもその中間の散策経路の整備あたりも考えておられますけれども、実際、あそこの国道沿いの駐車場から原城まで行く間というたら、畑しかないですよね。結局それの整備といっても何もできんと思うんですけれども、そういうあそこは散策される方は結構おられる。あれぐらいの距離なら行かれるかなという気はしますので、あの間に移動式の店舗というか、ちょっとしたその日に来て店が出せるというような、そういうのはできるようになるという考えでいいんですかね。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  今、議員ご指摘のとおり、そこに基礎を打って物を造るというのは到底できませんが、そういうことは可能じゃなかろうかというふうに思っているところでございます。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  ぜひそこら辺もできるということである程度確証を取ってもらえれば、そういう市内の業者さんとか、そういうところにも周知してもらえれば、多分出される方もおられるんじゃないかと思いますし、それが少しずつでも活性化につながればと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 私は今回出したのは、今言うやはりこれだけの予算、費用をかけてされているですから、せっかく世界遺産でお客さんが来るけれども、ただちょっと見て通り過ぎて行かしたというぐらいでは、経済効果がなければ本当に何もならんというようなことになりますので、ぜひそこら辺も考えてやってもらいたいと思いますし、この皆さんの意識改革としても、やはり地元、南島原市民の皆さんが興味を持って、関心を持って、観光客の方々がやっぱり来られた時に、いろんな所を、南島原はもっといい所がいっぱいあるのをPRもしておられますし、そこもついでに見ていこうということで回られるので、結構地元のほうにも入ってこられると思いますので、そういう地元のアピールを各地域からもされるように、それは地元の皆さんの関心があればそういうものもできるだろうし、今も広報誌などでいろんなこの世界遺産の周知も図っておられていますけれども、さらにやっぱりいろんな放送面とかメディアを使った市民全体が盛り上がって活性化していくような対策も考えていただけないかと思っているんですけれども、その辺はどうでしょうか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  おっしゃるとおりだと思います。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  じゃ、取り組んでいただけますね。よろしくお願いいたします。 この件は、また次にしたいと思います。 今度、2項目めの防災行政無線戸別受信機の選択についてにいきたいと思います。 実は、これ通告をしておったわけですけれども、その通告の詳細のほうで出しておった分は、おとといでしたか、全協が開かれました。ですから、これはその前に結局出しておったわけですので、全協の説明のほうが、全協でもうその辺が全部出ましたので、全協での説明関連に対する質問あたりになると思うんですけれども、その辺は議長、お許しをいただきたいと思いますけれどもよろしいでしょうか。 それでは、質問させていただきます。 全協の中で、私は3月議会の時にも言ったように、去年の暮れにちょっと言ったんですけれども、去年の暮れの時にも南島原市の防災無線はひまわりテレビのケーブルを使ったものにしていくということで決定をして8億3,000万の予算が組まれておりましたね。それを見直したいということで、去年の暮れでしたか、持ってこられて、それは全協を開かれて、コミュニティFMとポケベルを使ったものをしたいということで議会に諮られました、全協で。それで、ケーブルはもう見直したいということですので、じゃFMとポケベルですねということで二者択一でした。それで、3月議会で私はしたわけですけれども、市長もその時、もうコミュニティFM活用方式、ポケットベル、その三つの方式で検討を進めてということで言われていましたので、ポケベルの性能を私もその時調べまして、多分3月議会でしたか、その前でしたかね、指摘しましたよね、ポケベルの欠点みたいなところ、デメリット。そしたら、その次に二つと言われていたんですけれども、FMのほうはそのままで、エリアトークですか、それの提案がありましたといきなり出してこられまして、この3月議会の時に、市長も新たに簡易無線が出てきたのでと四つの方式についてしているということで、四つの方式というのが出てきたんですけれども、ポケベルがだめということになって、6月議会の時に前総務部長が私の答弁に対して、そのエリアトークとこのコミュニティFMと二つからの選択ですねと確認したら二つに一つですという、そこもまた2回目もその二つに一つというところを言われたんですね。 それも議会に諮っておきながら、今回、おとといの全協の中で、また新たにコミュニティFMも問題があるんじゃないですかと言ったら、それもだめだったので、また今度はV-Lowとかいうのを出したというのがおとといの全協の説明だったものですから、そういうことでしたので、これは本当にちょっと議会軽視というか、本当に私もあきれて怒る気もしないような状況で、おととい聞いておったんですけれども……(発言する者あり)そうなんですよ。もう議員も退席さしたような状況やったですけれどもね。だから、もう全協も開いて、提案をされましたので、私は市長の許可を得てこうやってころころ変えておられるのか、私は本当に疑問に思っていますよ。市長がそういうのは全然しないでされているのか、市長自体は、これはもう最初から知っておられたんですか。 ○議長(中村一三君)  市長に答弁。市長にと言ったでしょ。 松本市長。 ◎市長(松本政博君)  この件のいきさつは、中村議員がおっしゃってきた経緯を踏まえてきたと思っております。 そういう中でV-Low、この件については、中身は私も十分把握は現在、まだ私自身は、全部はどっちも完全に説明ができるだけはありませんけれども、こういう仕組みがあるということで、係のほうでそういう提案があってきたことをいろいろ検討して、今の段階ではこの間説明のあったような状況になったということであります。 ○議長(中村一三君)  宮崎総務部長。 ◎総務部長(宮崎太君)  V-Lowのことでございますけれども、私もつい最近この話は担当のほうからお聞きをいたしました。 最初はどうも、新しくテレビの1チャンネルから3チャンネルですか、この周波数があいたということで、デジタル化されて、従前のこのテレビのチャンネル数があいたということで、国のほうでこれを通信網に使うということで、新しく割り当てられた周波数のようでございます。 一番最初に提案があったのが、5月という話を私は聞きました。運用が大体2年先ぐらいだろうということだったので、その時は、これはもう採用は無理ではないかというふうなことで、担当のほうでは判断をしていたようです。ところが、10月に入りまして、事業が前倒しになったということで、今年既にもう多分免許がおりていると思うんですけれども、11月24日という話でしたから、福岡のほうで3月に開局をされると。その後九州エリアには順次開局をされて、9月にはこちらのほうでも使えるようになるという提案があったということで、それを受けて、市長のほうには報告したということで私は聞いているところでございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  確かにエリアトークの時も、まだ本当によその市もどこもやっていないようなやつを持ってこられましたね。私は何でそのコミュニティFMと--まず一番最初に言ったように、コミュニティFMを先に提案されたのも、皆さんのほうが、行政側が結局このケーブルのほうを断念したいので、コミュニティFMかポケベルかにしたいのでというのを全協で議会に諮ってこられたんですよ。それで、ポケベルが東京まで送って返ってこなければならないような、いつ途切れるか分からんようなものでいいんですかという指摘をしたところ、やっぱりあれはだめだったのでという、それでFMにするのかというと、ただコミュニティFMというのが提案がありましたと、これはまだその時も。エリアトークですね。エリアトークを持ってこられた時も、あれはまだどこの市も使っていないようなやつですよ。ただ有線で、自治会で使っていたやつを無線で拡張したというやり方、そういう品物を持ってきてですよ。これが安く上がりそうですからというような言い方をして、こっちがさもいいような言い方をされたんですよ。それを次の、一般質問の時に、実際に、それが利用できるかというと、もう全体で利用したりも混線的な面も含めて、非常に実際試験的にやっているところは戸別受信機から発火したり、停電した時には、充電池はもう12時間しかもたんと。普通、島原が使っているあれは、電池を入れておけば4日間はもつというぐらいのそういうものもありますよという指摘をまたさせてもらったところ、あれもだめやったということで、じゃFMなのかなと思ったんですけれども、二つに一つということでしたので、もう次に、今、市長もいつも言われているように早く進めたいと、市民も一生懸命待っていますよ。それなのに、ずっと延ばされているのは、またいいのが出てきそうだからというようなので待っておったら、これいつまでたってもできませんよ。じゃ、これ今回出してこられたんですから、また次にいいのが出てきたら、またそれは変えなんですよ。それではいつまでたってもできませんよ。 もうおととい、その説明を聞きましたので、そのことについてですけれども、その中で、一番私がかちんときたのが、これ課長が言ったんですけれども、これは。総務省が推奨しているこのV-Lowをと総務課長は言われたんですよ。本当にこの推奨しているのかどうか、総務省のホームページなんかを調べてみたんですけれども、どこも載っていないというので調べたんですけれども、そういうものが記載されているのがどこにあるのか、示していただきたいと思うんですけれども。それは証明できるとですかねと思うんですが、どうですか。 ○議長(中村一三君)  宮崎総務部長。
    ◎総務部長(宮崎太君)  この間の全協の時に、総務省が推奨しているシステムだというふうなことを申し上げたということでございますが、まず、それについては、今年度の九州総合通信局重点施策という中で、新たな放送サービスとなるV-Low放送の円滑な導入を推進するというふうな記載があるということでございまして、推奨ということではなくて、推進していきますよというふうな記載があるということでございます。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  課長が、総務省が推奨しとるけんというのば言うたけんですよ、同僚議員、金子議員は総務省が推奨しているならなと、それでよいのではという、議員を誘導するようなそういう言い方ばして、私はその後総務省に問い合わせはしていないんですが、もしこれが、このV-Low自体の会社がそういう推奨しているというような言い方をしてきているということであれば、これは総務省にそういうことが知られれば、大きな問題になると思うとですよ。ですから、これははっきりしておいてもらわないとと思うんですよ。推奨しているんじゃなくて、ただこういう推進していきたいというそういうのが出ているということだけですね。そこははっきりしておいてもらいたいと思います。こういうものも含めて、どうも何か意図的なものがあるのかなと思わざるを得んようなことを言われるものだから、私も取り上げているんですけれどもね。 もう一つが、議員の皆さんにも配られましたこの比較表ですね。比較表をやられましたよね。防災無線とコミュニティFMとV-Lowマルチメディア放送の三つを書いてあります。この中で、一つはこの2番目、任意のエリアへの放送ということで、複数エリアに別々の内容の同時放送が可能と、ほかは、コミュニティFMはできないというような書き方をして言われましたね。そのことも強調して言われました。 ただ、この複数エリアに別々の内容の放送というのは、私は島原のほうの内容をちょっと聞いたんですけれども、島原も別々な放送は流せるんですね。内容が別々というのは。同じこのラジオから。というのは、これはもう設定をして運用をしているということを聞いています。しかも32地区ごとに別々の内容の放送が流せるんです、島原は。32ですよ。だから、V-Lowのラジオは、確か8エリアしか流せないラジオですよ。島原が使っているFMは32エリアまで流せると。 結局、別々の内容の放送を流せるというのは、これはできるんです。流せないようなことを言われたので言っているんですけれどもね。ただ、あくまでもここに同時放送というのが載っているけれども、同じ時間帯にぴしゃっと、その時間帯に一緒に流すかというと、そこは、ここはできるわけですけれども、それがちょっとずれて、要するに放送がなるというだけで、エリアはそれだけ32エリアと8エリアぐらいの違いがある。だから、できないと言われたのができるんですよということ。 それと、もう一つは、あそこで多分下田議員が最後に言ってくださったんですけれども、この文字放送がこちらはできるのでというのも言われましたよね。島原はちゃんと文字放送ができるのをぴしゃっともう設置をしていますよ。聴覚障害者の人には、もう3級以上の聴覚障害者は全世帯に配っています。300台発注して、今のところ、聴覚障害者の3級で申請している人が100名おられたので、100台配布して、120台購入して100台設置しましたということで、非常に見やすい、これよりももっと画面の大きいやつですよ。これ、私も直接見せてもらったんですけれども、文字放送が流れると赤い大きいランプがセットになっているんですけれども、それが脇でついて、そこを知らせて文字放送が見られて、動くんじゃなくて、画面を見たら次1ページということでゆっくり見られる状況。それで、文字放送と同時に音声も出るんですね。その一緒になったやつという、ちょっと写真を見せたと思うんですけれども。ああいうのもちゃんと文字放送もできるんだということ。 それともう一つ、情報伝達の速度というところに、自治体からの情報をそのまま即時発信できると、これが防災行政とV-Lowはできるけれども、コミュニティは自治体の連絡を受け、FM放送の中で配信という、その即時配信ができないようなことを言っていたので聞いたところ、いやできますよと。島原のほうは、実際、私も、昨日も島原市さんに行ってきたんですけれども、あそこは市民安全課の防災班が担当しているんですけれども、安全課の課長さんの許しを得て、防災班の班長さんが島原のシステムを見せて作動させてくれましたよ。実際、防災班のところのパソコンで、市の情報を打ち込んだやつをそのままぽっとしたら、一気に流れます。それこそ文字放送にも一緒に流れるし、全体に一斉に流れますね、メールも。物すごくかかります。 そういうところもできるんですけれども、こういう内容的な面、これを優先したような言い方を説明されたので、明らかにこれがだめなら次、これがだめなら次と持ってこられること自体も意図的なのかなと思うのに対して、説明の仕方も物すごく意図的なんですよ。そこら辺で、この島原のコミュニティFMを、どうしてもそれを選びたくない理由というのは何なんですか、部長。 ○議長(中村一三君)  宮崎総務部長。 ◎総務部長(宮崎太君)  一番最初の流れからずっと中村議員さんから説明をしていただきました。詳しい説明をしていただきました。私もなかなか分からずにおったんですが、随分と私も理解が進んできたわけでございます。 最初からずっと言っておいて、最後、前回はエリアトークとコミュニティFM、この二つでいくんだと、どちらかですという話があって、どうもそのエリアトークはやはり混信的な問題もあるんではないかという心配もあるというふうな話もお聞きをいたしております。 そういった中、じゃ、もう残りの一つじゃないかというふうな話でございます。また、今回新しいのが出てきたら、また新しいのを入れて、それはおかしいのではないかという話でございます。 意図的にそれを入れないということではなくて、当然FMのほうは有力な候補として残っているわけですから、たまたま新しい、コスト面も含めてでしょうけれども出てきたものですから、一応検討はせざるを得ないということで、そういった経緯でおそらく今までそういうふうな形でやってきたんだというふうに私は理解をいたしておるところです。ですから、故意的にそれを除外するためにということでは決してございませんので、そのところはどうぞご理解のほどよろしくお願いをいたします。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  私もそういうことはないだろうというのは分かるんですけれども、今までの流れとか、次から次に持ってこられるというのをすると、そう思わざるを得ないようなところがある。ただ、本当に検討をしてもらうのであれば、もちろん私も前回、それは本当にこれよりももっと市民のために、また市のためにもいいというのであれば、それはぜひ検討していただいて、それで、ただ急いで設置してもらいたいので、早急に検討もしてもらいたいということで言ってきたわけですよね、今までも。その中ですよ。だから、私も島原のというか、このコミュニティFMから頼まれたとか、金をもらっとっとやろうかいと思われても困るので、そういうことではなくて、本当に私たちも自分が使うんですから、本当に使い勝手のいい、そして将来的にも、市民のためにも本当に役に立つようなやつを設置してもらいたいという思いで言っているわけですよね。何でかというと、島原と同じような情報が流れるということが、またもう一つメリットがあるとあそこでも言ったんですけれども--と思うんですよ。今から先、観光客あたりは増えてきたにしても、島原のFMさん自体も観光客用にああいう道路の看板の中に88.4メガヘルツを、FMを立てれば、観光に来た人がカーラジオあたりをそれに設置してもらえば、地元の情報が入りますよというような看板を立てたりして、そうすると、島原半島中FMが流れる分でそういうのが聞けるとか、それで南島原のPRしたものが、島原も全部流れる。島原でPRしているやつも流れるという。またイベントにしても、南島原のイベントの情報を流した場合は、島原もそれを聞いていて、島原からも流せるという、今島原が放送しているそういう内容面とか、いろんな放送形態も三つの形態を確か島原は契約して流しているんですけれども、そういうのをうちのこの契約金額あたりを見ると、島原と同じような形態をFMさんは持ってきているような金額で出しているというようなことですので、あれだけの了解が出ればいいなと。多分そちらでも島原のほうを調べているから分かっていることだと思うんですけれども、そこら辺も含めた確認をされているのかどうか、そこが疑問だったものですから、これはまた本人さんもおらっさんし、部長がさっき言わしたように内容をよく分からんと言わすけん。そこまでは深くは聞かないでおこうと思っておりますけれども、この内容的にはもっと調べてきたんですけれども、これは時間もないのでやめまして。 そうですね、島原さんに聞いたのが、4月から放送されて、これまで苦情とか意見とかなかったんですかということをちょっと聞きました。そしたら、今のところ、苦情、不具合というのは、まだ一度も出ていませんと。ただ自動起動した時にちょっとキュキュッという音がするという意見もあったけれどもと。ただ、また緊急放送だなと分かって逆にいいという意見もあったということで、そのほかの問題点は何も今あっていないとか内容も聞いてきました。 さっきも言ったように市民のため、本市のためにいいという方向でしてもらえば、どっちでもいいんですよ。ですから、市民に対するきめ細やかな放送、情報発信ができるかどうかというのが一番私は問題だと思っているんですよ。そのことを特にしてもらって、このFMラジオで今、ラジオを聞いている方は、島原でもラジオにしてもらってよかったというのが物すごく、その声が一番多いということでした。仕事をしながらでもそれを聞けている。それで、あそこは事業所にも配っていますので、ですから事業所の作業場にも置いてあるんですね。市が配布しているんですよ。そういうところでも、仕事しながらも聞けているということも最大の意見でしたということでしたけれども、とにかく私が思うのは、今後の厳しい市の財政あたりも含めると、市民の皆さんに市の細やかな情報を今から放送していくのは大事だと思うんですよ。そこら辺で本当にいいものを配布していただけるのかどうかですよ。これは今から検討されるんでしょうから、今聞いてもしようがないですね。 私が思うことを申し上げさせていただきますと、やはり今後厳しい市の財政を乗り切っていくには、市民と行政の信頼関係、これはやっぱり大事になってくると思うんですね。信頼関係、つまり本市の状況とか将来の希望とか展望とかですよ。そういうものもふだんからこういう市民の皆さんに情報公開する機会がいっぱいあって、そういうものをきめ細やかに知らせておけば、やはり数年後にはこの間もあったように、企業会計になれば水道料金なんかも値上げは頼まにゃいかん、また国保だって今、一般財源から毎年1億ずつ増やすような、1億5,000万、2億5,000万、今度は3億5,000万とそういう繰入金をしている。それがずっと繰入金で賄っていけるような財政なのかどうか。これも値上げをお願いせにゃいかん時期がもう来るんではないかと思っておりますし、この辺は避けて通れないものだと思っているんですよね。そういうことを市民の皆さんに理解していただけるようなそういう信頼関係を築くということは、やっぱりふだんから、島原みたいに市長自身の言葉で語りかけたり、話しかけたり、また行政の内容をやっぱりそれを皆さんに知らせると。そういうものを、信頼関係をするというのが一番いいと思うんですよ。 ですから、どっちがいいのかしたいんですけれども、ただ問題はもう一つ、最後にですけれども--一応今のやつで市長に一言聞いていいですか。今、私が言ったようなそういうきめ細やかな放送、これはやっぱりしたいとは思いませんか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  いや、私自身もこの戸別受信機につきましては、大変関心を持っておりまして、ずっと言ってきたところであります。今、中村議員も、またこれに大変関心を持っていただいて、常々こうして議会でも取り上げておられるところでありまして、私は今までの防災行政無線、ただ災害の情報、あるいは行政の情報だけではなく、ふだんの先ほどから議員のおっしゃったそういうふうな情報も含めたところの戸別受信機の活用というのが私は大事だろう、大切だと、そういうふうなことで担当のほうでも十分検討してほしいというふうなことは指示をして、今日まで、今日までというか、私がなってからまだあれですけれども、そういう中で担当課にはそういう指示をして、今日に至っているところであります。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  ありがとうございます。 とにかくぜひ市民のためにも、市の将来のためにもというのを念頭に置いて、それで判断してもらいたいと思っているんですけれども、ただそういうことも含めて考えた時に、このV-Lowが、今度提示された分ですね。これはまだ実際、先ほど部長も言われましたように、福岡等で予備免許が出されて、まだ本放送も開始をされていない。やっと放送が開始できるのが来年の3月ごろだと。それは福岡の一部で、それで長崎と熊本あたりに来年の9月あたりに何とかアンテナが建てられるような状況だというような、この放送実績も運用実績もない実用実験段階のシステム、これを導入するというのは、今、市が来年度の予算に上げないかん品物ですよ、これは。ですから、そういうものを入れるというのは非常に危険だと思うし、トラブルや問題点が発生する危険性も十分あるとやっぱり思っておかなんと思うんですよ。それでもいいというのであれば、それは市の思いどおりにされればいいかなと、私はもうしようがないなとは思うんですけれども、市がするならというのはあるんですけれども、ただ、まだいいかどうかというのは未知数で、ひょっとしたらいいかもしれんですけれども、でも、やはり冒険ですよね。そういう冒険をされるのはいいんですけれども、ただ、もしこれが設置した後、そういう後悔するような結果になった時は、誰が責任を取るのか、私たちはとにかくその設置した後どうなのか、検証をずっとしていった上で、本当にあれにしておけばよかったというような状況が出たら追及しますよ。だから、職員の皆さんは人事異動か退職かしたら責任はないんだろうと思っておらすかもしれんですけれども、市長、最終決断は市長ですからね。ですから、市長がどうされるかということなんですけれども、実際いつから活用するのかというのを考えているのかということで、市長はどうされるかをもう一回。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  最後の言葉をお願いします。 ◆13番(中村久幸君)  実際、活用ができるのは、いつからできるようにしようと考えておられるのか。最終決断は市長ですから、最終決断は市長が、自分がするんだという決意でおられるのか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  これについては、従来言っておりますように28年度供用開始ということは、それに向けて考えているつもりであります。 最終決断は市長がするのかと、責任は最終的には市長にあると思います。そういうことで、市民の皆さん方の一番利便性のいい、使い勝手のいい、そして、そういう機種といいますか、その方法を十分検討をして構築をせないかんと、設置をせないかんというふうに思っておるところであります。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  ありがとうございます。安心しました。 市長が最終決断をされるのであれば、安心してお願いしたいと思います。 最後にもう一つ、インフルエンザ予防接種について質問させていただきますので、時間がちょっとなくなりましたが、担当のほうから、このインフルエンザの助成を今回中学3年生まで、今年から対象を拡大していただきましたことは大変喜ばれてもおるし、私は大いに評価をし、感謝をしたいと思っております。子育て支援のさらなる充実、これにされたと思います。 そこで、今回、この小学生、中学生、高齢者全体のワクチン接種費用が引き上げられたと聞いておりますけれども、この小学生、中学生、高齢者、それぞれ幾らになったのか。そして、またそれぞれの自己負担額は幾らなのかというのを説明ちょっとお願いできますか。時間がちょっとありませんけれども。 ○議長(中村一三君)  相良福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(相良哲春君)  それぞれの接種費用と自己負担額について、私のほうからお答えをいたします。 ご承知のとおり、今年度からワクチン単価が500円程度値上がりいたしました。これに伴いまして、接種費用が引き上げられております。 それぞれの接種単価でございますが、高齢者は、1回当たり4,860円、乳幼児・小学生は、1回当たり3,790円、それから、新たに実施をいたしました中学生は、1回当たり4,040円となっております。 また、それぞれの自己負担額でございますが、1回の接種につき1,500円で統一をさせていただいているところでございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  ありがとうございます。 多分前回よりもウイルスの分が一つ増えたので、全部を多分、南高医師会のほうからちょっと聞いた時に540円ずつ上がりましたということで、元の値段を知らなかったのですけれどもかなりな--前回、小学生あたりは3,000円だったのを、1,500円負担をしてあったので半額補助というような考えを持っておったんですけれども、先ほど言われたので全部1,500円に統一されたということは、市の補助は相当なものだと思うんですけれども、ただ高齢者は今まで1,000円だったということで、1,500円に統一されたことによって少し高齢者の方から聞こえてきたんですけれども、私も500円あまりの値上げがあっているそうですよというようなお答をしていたんですけれども、今先ほどの聞いてみますと、4,860円を1,500円ということであれば、高齢者の方のものが一番値段が高いので、中学生4,000円に対しての1,500円からいくと、1,500円一律はいいのかなと思いますし、子育てなんかも含めて、この子供たちのあれを高齢者のほうはお願いして、子供たちの分は上げなかったということに関しては、何か意図がありますか。 ○議長(中村一三君)  相良福祉保健部長。 ◎福祉保健部長(相良哲春君)  先ほど申しましたとおり、今年度からワクチンの単価が上がったということで接種費用が上がっております。そういったことで、高齢者の方については、従来の1,000円から1,500円に500円ほど引き上げをさせていただきました。これにつきましては、ワクチン単価相当分を引き上げさせていただいたということでございます。 高齢者の皆様には、負担増となります。この点につきましては、大変申し訳なく思っております。どうかご理解をお願いしたいと存じます。 同じように、小学生も単価は、接種費用は引き上がっております。けれども、自己負担につきましては1,500円と据え置きをさせていただきました。これにつきましては、子育て支援の目的が第一でございます。そのような理由から据え置いたところでございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  13番、中村議員。 ◆13番(中村久幸君)  ありがとうございました。 時間も過ぎたので、ありがとうございます。こういうインフルエンザをしていただいたことに感謝をし、また子育て支援のさらなる充実、この辺は期待をしながら、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中村一三君)  これで、13番、中村久幸議員の質問を終わります。 ここで2時30分まで休憩いたします。     午後2時21分 休憩     午後2時30分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、3番、小林知誠議員の質問を許します。3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君) (登壇) 3番、日本共産党議員団の小林です。 眠くないようにやれということですので、大変難しい注文ですけれども、頑張っていきたいと思います。 私は一問一答方式で質問いたします。 1番、国民健康保険の限度額適用認定証の交付についてという点です。 この限度額適用認定証について、市民の方も知らない人が結構いらっしゃいます。市民生活部長さんにお願いですけれども、できるだけ分かりやすくこのことを説明して、どういう時に使うのか、それから、今まではこの適用認定証の交付については前年度の国民健康保険料、これ滞納があったらもう全てだめだというふうな指導があったと思いますけれども、そうじゃないということもありますので、そこのところも詳しく説明願いたいと思います。以上です。(降壇) ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多弘和君)  それでは、小林知誠議員のご質問にお答えいたします。 最初に、国民健康保険の限度額適用認定証とはどういうものか説明願いたいということですが、医療機関の窓口で高額な医療費を支払った場合は、申請により、後日、自己負担限度額を超えた分が払い戻される高額療養費制度というものがあります。しかし、後日払い戻されるとはいえ、入院や手術など一時的な支払いは大きな負担になります。その負担を軽くするための医療機関の窓口で提示するものが限度額適用認定証です。認定証を提示することで自己負担限度額までの支払いで済みますので、一時的な費用負担が軽くなります。自己負担限度額は、年齢とか所得に応じて区分が異なりますので、医療機関の窓口でその区分に応じて限度額を適用するため、この認定証が必要となります。 本市では、入院や手術など高額な診療費がかかりそうな場合は、事前に認定証の交付を受けられるようお勧めしております。その際には、自己負担限度額区分について説明をするようにしております。最近では、医療機関から認定証の交付を受けてきてくださいと勧められ申請に来られる方も増えております。医療機関との連携によって、市民の皆様への周知が図られているんだなとも考えています。 また、限度額適用認定証については、市民の皆様へ市のホームページや広報紙に掲載してお知らせしておりますし、また、チラシを作成して、限度額適用認定証を申請された方に配布しております。 次に、認定証の交付について、県からの指導内容を説明願いたいとのことですが、平成19年2月28日付の厚生労働省からの各都道府県内市町村等への「70歳未満の入院等に係る高額療養費の現物給付化に係る事務処理に関する留意事項について」の周知文書のことだと思われますので、その主な内容について説明をいたします。 その文書では、限度額適用認定証の交付に関する事務取扱が示されており、「認定は、申請を行なった被保険者が属する世帯の世帯主に、保険料の滞納がないことを確認できた場合に限り行うものとする。ただし、保険料の滞納があることについて特別な事情があると認められる場合及び保険者が適当と認める場合は認定を行うものとする。また、限度額適用認定証の交付を行わなかった場合は、被保険者に対し、その理由が解消されれば交付を行うことができるので、再度申請を行うこと等について十分な説明を行うこと」とされています。 その特別な事情としてあげられておりますのが、「世帯主が財産に災害を受け、または盗難に遭った。また、生計を一にする親族が病気にかかり、または負傷した。世帯主がその事業を廃止し、または休止した。世帯主がその事業につき著しい損失を受けた。これらに類する事由があった」ことなどがあげられています。 本市の滞納者への限度額適用認定証の交付につきましては、法に基づき、または、先ほどの事務処理に関する留意事項などに照らしながら、特別な事情があると認められる場合は交付を行なっております。以上です。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  先ほど発言漏れがありました。 1点目だけ話をしまして、2点目、3点目を言っておりませんでした。 2点目が学校統廃合についてです。それから、3点目がパワハラ事件についてであります。 ちょっと確認ですけれども、これまでは滞納がない人にだけということじゃなくて、滞納があった場合でも特別な事情があった場合は交付をしておったわけでしょうか。再度確認です。 ○議長(中村一三君)  本多市民生活部長。 ◎市民生活部長(本多弘和君)  納税相談を行いまして、滞納があられる方につきましては、極力この認定証を交付するようにいたしております。仮に滞納があった場合、少しでも入れてくださいというようなことで、今までにこれを交付しなかったという例はほとんどないというようなことを聞いております。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  今後とも、1回で終わらずに今後ともこういう大変助かる内容は知らせてほしいというふうに思います。1回ではなくしてですね。 では、第2点目に移ります。 学校統廃合についてであります。 学校統廃合はもうどんどん進められておりまして、26年度4月から東小学校に山口小学校と津波見小学校が併合されたと。で、加津佐小学校となっております。今年の4月からは南有馬町の4校が南有馬小学校に合併をしております。来年の4月は西有家の小学校が、もう山手は全てなくなると、こういう状況なんです。 私は前からも指摘しておったわけですけれども、こんなに一遍にどんどんと学校を潰していいのかと、非常に疑問を持っております。今も持っております。山手の小学校が複式学級の学校ではありますけれども、じゃ、この複式学級が本当に教育的マイナスかというと、私はそうじゃないと。全て100%とは言いませんけれども、やっぱり、複式、その地域にある学校、これがやっぱり学校としての機能を十分果たしている面もありますし、それから、地域への貢献ということもあるんですよ。その点は配慮されていかなければならないんですけれども、これが配慮が足らないというふうに感じております。 今、地方創生という言葉があっております。その地域から学校がなくなると急激に寂れるだろうと。それでやっぱり、教育を受けさせる親としては、やっぱり教育を受けさせるのに便利な所に住むと。だから、学校がなくなると若者も多分住まなくなるんじゃないかなというふうに危惧しております。 例えば、古園小学校はもうほかの施設に無償で貸していますよね。だから、新しくまた、いや、だめだったから古園小学校起こそうと、これは無理なことと思うんですよ。だから、そういうこともありますので、やっぱり、学校統廃合・廃校は本当に十分吟味をせないかんというふうに思います。 それで、この島原半島には三つの市があるんですけれども、その中で、このように学校統廃合を、ちょうど町村合併と同じように長崎県は、もう九州でも一番町村合併が進んでおります。町という名がつくのは四つでしょうか。あとはもうみんな市ですよね。名前は市であって、本当は町とそう変わらんと思うんですけれども、その中で、島原市と雲仙市はここの南島原市のように学校統廃合の計画は持っておりません。 私は島原市の学校教育課長に聞いたんです。島原市の学校統廃合の考えはどうなんですかと聞いたら、まず、そこに書いてありますように、やりませんと。それは、市民からの要望はないから学校統廃合の計画はありませんと。それから、二つ目は、さっきも言いましたけれども、学校は地域の中核的存在なので、地域の活性化のためにも守り育てなければならないと。これは市長もそういう考えだと。だから統廃合の計画はないんだということでした。 特に、分校教育では、1・2年生は身近な環境の中で、地域とのつながりの中で、地域の人々に見守られて学習したほうがよりよい教育ができると、これは長貫分校のことと思いますけれども、私はまさにそのとおりだと思います。 それで、この島原市の学校統廃合の考え方、これは、1番のことからも2番のことからも言えますけれども、民主的で本当に教育的であると私は評価します。市長、教育長の二人の見解を、この島原市の学校統廃合の考え方ですね、これについて見解を伺いたいと思います。以上です。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  ただいまの島原市の統廃合についての情報を提供していただいたんですけれども、私は、島原市は島原市のご事情があられてそうなさっているんだろうというふうに考えております。 私どもの市では、これまでも適正規模・適正配置の基本計画に基づいてやってきておるわけですけれども、地域の皆様のご理解をいただきながら、もちろん保護者、関係者も同様ですけれども、それを押し切ってまで実施するということは、私たちは考えていかなければいけないというふうに考えております。 つきまして、島原市の統廃合については、隣の市のことでございますから、民主主義的とかいろんなお話をいただきましたけれども、言及は避けさせていただきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  島原市のことを小林議員のほうからおっしゃっていただきましたけれども、島原市は今、教育長も申し上げましたような、やっぱり島原の事情というものの中でそういう形になっているだろうというふうに思っております。私は、統合は地域の理解がなければ、これは進まない、進められないというふうに思っておるところであります。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  それは島原市の考え方が民主的で教育的だとは言えないですよね。言ったらここの今の統廃合の計画をやめなきゃいかんというふうに思いますので、それ以上は、本当は追及したいんですけれども、民主的はやっぱり民主的なんですよ。それから教育的もこれ決まっているんですよ。島原市の事情とか、ということで、島原市が民主的だ、こっちは民主的でないんだということはないと思うんですよ。 そこで、これはもう蒸し返しなんですけれども、この南島原市の学校統廃合が始まったのは、一番最初の答申が出た時なんですよ。名前は何といいましたか、6名か7名の委員で構成されておって、それから答申が出されました。その時に、その委員会でアンケートがとられているんですよ。これは、南島原市の保護者二千数百名だったと思うんですけれども、もう膨大な保護者の意見の中で、学校統廃合について必要と思うかどうかということの設問だったんですけれども、その中の、多分7割、六十数%、7割近くがもう今のまましてほしいというのがその当時の保護者の意見だったんです。 本来は、その答申を出したメンバーたちは、こういうアンケートの結果だから今は時期尚早だという答申を出すのが私は筋だったと思うんですけれども、それをもう無視して学校統廃合を進めろというふうな答申が出されて、それから推進委員会というんでしょうか、金子統太郎さんが委員長だったと思うんですけれども、そこではもう、前の答申を尊重するということで進んできて今になっているんですよ。だから、私は一番最初の出だしが間違っておったというふうに今思います。 もう進んできましたので、じゃ、今後どうするかということになると思います。そこで、これはもう教育長も確認をされていますけれども、じゃ、今の統廃合、これが本当に、子供にとっても、それから地域にとっても、子供の教育ですよね、それから地域の活性化、こういうことにとっても本当にいいことだったのかどうだったのか、この総括をすることについては教育長も異議がなかったわけです。そうですよね。 それで、加津佐の場合は平成26年4月から合併をしました。それから、同じように堂崎小学校でもやっていますよね。そうすると、来年の4月からは、加津佐では、当時の山口小学校や津波見小学校の、小さい学校の経験者というのがもう、4、5、6ですかね、1年経験して2年できますから、2、3が終わりますよね。だから、平成28年が4、5、6、3学年しか残らん。それから、堂崎小学校の木場分校、これは当時17名の子供だったんだそうです。1・2年生が2人、3・4年生が6人、5・6年生が9人と。これも平成28年度になりますと、わずか8名の子供の経験者しかいなくなるんですよ。だからやっぱり、早急に、その体験をした子供たちからの実情を聞くというこの調査をすべきだというふうに思います。 学校統廃合の説明会の時に一番出たのが、口之津小学校、それから有馬小学校、北有馬ですね、この二つの学校は、北有馬町も1校ですよね、それから口之津も1校と。どうだったのかという質問がたくさん出たんですよ。教育委員会は何と答えたかと、調査をしていませんと。じゃ、してくださいと。そしたら、もう年数がたっておって子供がおりませんと。これ仕方がないですよね。だから、そういう答弁にならないようにできるだけ早く調査をしてほしいと思いますけれども、まず調査をする、せん、それについて、するとおっしゃいましたがいつごろされるのか、お願いします。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  加津佐小学校については、1年経過後にもう既に実施して、今、それをまとめておる段階です。ですから、統合後すぐ実施するということでは統合の学校の実情が子供たちにもはっきりと見えないというところももありまして、1年経過後に実施するということで、南有馬の統合が済んだ地域についても、すなわち1年経過後、来年の4月以降に実施したいと。加津佐については現在、集計と検証をしているところでございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  大変きちんとした調査をしていただいて、ありがたく思っています。その調査ですけれども、1回で終わられるのか、あと1回される予定なのか、その点いかがでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  現在の段階では、毎年教育委員会のほうでも追加というか、明くる年、次の年に統合する調査を実施するということで、地域によってはやはり膨大で、そして、吟味もとても必要なアンケートですので、段階的に、これっきりということではなくて、今後するかということの質問ですけれども、そこのところについてはここで即答できないと思っております。また内部で検討して必要であれば、検討をしてするということになるかと思います。以上です。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  今の教育長の答弁では、1年後されたわけですよね。だから、1年後だけでは僕は不十分と思うんですよ。だからやっぱり、3年なら3年、1年して、中置いて3年後すると、もう1回ぜひやってほしいと。 というのは、この学校統廃合が、特に南島原市は特殊ですよね。山手の一番過疎になりがちな所をなくしたということで、どうなのかということは、学校の児童の教育もそうですけれども、やっぱり地域の過疎化に拍車をかけていないかどうかと、こういうこともぜひ調査をしてほしいと思うんですよ。そのことが、統廃合がどうだったのかということのよしあしの判断に、一つの資料となると思います。ぜひあと1回はやってほしいというふうに要求しておきます。 今、西有家町の統廃合が進んでいますけれども、来年、計画的にいきますと有家小学校だったんですよね。ところが、今日の松永議員の質問にもあったように、校舎建築ということもあって、これはもう今の計画どおりいかないということが分かりました。ですから、西有家小学校の統廃合はこれ止められないと。止められるなら止めてほしいんですけれども、止められないと思いますから、ここで一応立ちどまって、やっぱり、吟味をしっかりしてみると。それをぜひ要求したいと思います。 あと、残りが、計画の、きちんとしたことじゃなかったけれども飯野小学校もありますよね。統廃合するということは出なかったけれども、何か予定、予想として書いてあったですよね。だから、あと、後から聞きます深江小学校の馬場分校、諏訪分校の併合、これもありますので、何も急いでしなくてもいい問題でしょう。困ることじゃないんですよね。だから、そう急がないでやってほしいという要望をしておきますが、いかがでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  ただいま市長も私も同じような趣旨の話をしましたけれども、地域の理解がない段階でそれを無理強いして進めるということはしないという表明されたとおりでございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  じゃ、今日は今の件はそれで終わっておきたいと思います。 続いて、3項、3点目の深江小学校の分校併合の件ですけれども、この前、教育委員会のほうで保護者をたくさん集められて説明がありました。たくさんの意見がありましたよね。教育長はそこで、今の意見を十分尊重して、教育委員会の機関と思いますけれども、そこで十分話し合ってやりたいと。前向きな答弁と私は受け取っております。この深江小学校の分校併合についての結論はいつごろ出される予定でしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  深江小学校の地域説明会というんですか、11月2日に参りました。数多くの方が集まって熱心な発言をいただきました。そのほとんどが、この分校併合については賛成という意見は1件も出ませんでした。そういうことであれば、私はその席で、この意見を大切にし、持ち帰り、判断をしたいというふうな答弁をしております。ですから、現在の段階では、私の考えといたしましては、分校併合を進めることは現段階ではできないというふうな認識を持っております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  じゃ、これからの経過を私も見守っていきたいというふうに思います。 最後に、大変きつい問題なんですけれども、パワハラ、パワーハラスメントと、私も横文字で十分理解がしにくいようなことなんですけれども、セクハラとかパワハラとか、また何か新しい言葉も出ているようですね。そこで、この市内のパワハラ問題について質問をしていきたいと思います。 この質問をするのは、やっぱり学校教育をいかによくしていくのかと、一番被害を受けるのは子供たちですから、この子供たちの学校教育の被害をどう避けていくのかと、これが一番の私が話をしたい理由です。それと、今後こんなことが起こらないようにするにはどうしたらいいのかと、ここも話をしながら、建設的な討論をしたいというふうに思います。 そこで、まず第1点ですけれども、これ確認です。市教委はこの前、大変な労力をかけて調査をなさいました。その調査結果を11月26日全協で報告をされました。よく調べていらっしゃるなと私も思いましたし、同時に愕然と、こんなことがあったのかということについて愕然とした思いもあります。 そこで、教育委員会では、調査の結果、これはもうパワハラと、校長の職権ですね、これをもって、日本語で言えばいじめですよね。自分の肩書をもっていじめを続けたということがこのパワハラというふうに受け取っていますけれども、パワハラがあったということで処分をしたと。その処分は、監督責任者である市教育委員会でできる最高の処分である文書訓告だということの説明があったけれども、これでいいでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  今、議員から発言がございましたけれども、パワハラと認定し、その上で、教育委員会として教育長文書訓告という、私どもができる最大の、その時に処分という言葉を使っていいかどうか分かりませんけれども、処分という言葉が教育委員会の中の公式の文書にないものですから、文書訓告という形でいたしました。認定の上、そのようにいたしました。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  そこで、パワーハラスメントとはどういうものかと、今テレビを見られている方で、何じゃろかいと分からない方もいらっしゃると思いますので、南島原市が作ったパワーハラスメントの要綱に次のように書いてあります。「パワーハラスメントとは、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、他の職員等に対して適正な業務や指導の範囲を超えて継続的に精神的、身体的苦痛を与える、または、周囲の環境を悪化させる言動を言う」と、このことでいいでしょうか。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  議員おっしゃるとおりでございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  ということは、その市内のある学校の校長さんはこれに該当したわけですよね。そこで、聞きたいんですけれども、じゃ、市教委が調査をした結果、このパワーハラスメントを受けた教職員は何名で、それから、その受けた人がどういう影響、心身への影響があったのか、こういうことが分かっておれば、答弁できる範囲で結構ですので、何名か、それからどういう影響を受けたのかと、答えられる範囲で結構ですので答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  調査をした対象者は19名でございます。19名のうち、1名を除く18名が直接見聞きした、もしくは受けたという回答をいただいておりますので、その18名全てがそういうパワハラを受けたかどうかというのは、詳細についてはまだ分析の途中でございますが、実際見聞きした、受けたという回答をしたのが18名でございます。 どういう影響があったのかということでございますが、それが原因で、例えば学校内の職場の雰囲気が悪くなった、それから、子供たちに何らかの影響があったんではなかろうかと、ここの分についてはそのように考えているところでございます。 受けた方については答弁を差し控えさせていただきます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  受けた人の名前とか、それを聞こうという気はないんですが、何人そのパワハラを受けて、そのうち、心の持ちようで、もうそんなことは平気だという人もいらっしゃるでしょう。しかし、非常に精神的な敏感な方はそれによってもストレスを受けることもあるんですよ。 聞いた話によりますと、非常に難しい言葉だったんですけれども、ちょっとメモしていますけれども、心的外傷後ストレス障害と、何かPTSDと言うんだそうですけれども、自分はパワハラを受けなくても、その職場、またはその環境が非常に乱れておると、行きにくいということがあれば、それによって、職場の近くになってくると車がおりられないというふうなことが起こるんだそうですよ。多分、そういうことを受けて学校を休職された方もいます。新聞であったのは、これ市教委の言葉ですよね。そのパワハラによって休職をされた方がいます。教頭先生で。その教頭先生と話をした中で、結果としては、市教委はパワハラとその休職は関係ないというふうに判断をしたわけですけれども、そうするとちょっとやっぱりおかしくなるんですよ。また元にもどりますけれども、そのようなパワハラと休職とは関係ないんだというふうなことをしておって、今度、8月末ですかね、新聞報道があって、それから、もう調査はしないんだと言っておったけれども、今度再調査をするというふうに教育長おっしゃったですよね。ということはやっぱり、何らかの因果関係があると認められたから再調査をされたと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  因果関係というよりも、26年7月ごろ調査されたことについては、校長と教頭が調査対象ということだったようです。このようなことでは不十分だというふうに私のほうで判断いたしまして、広範囲に、ともにそこの職場に勤めていらっしゃった先生方、関係者に過去にさかのぼって調査して、その結果、パワハラというふうに認定するに至ったということでございます。ですから、先ほど言われた因果関係ということではなくて、調査が不十分だったと、26年7月ぐらいに実施した調査がですね。 今回、もう議員の皆様もお分かりかと思いますけれども、この9年間にわたる過去の人たちに調査するのに2カ月を要しました。途中で新聞社からもいつまでかかって調査するのかというお話でしたけれども、プライバシーを配慮しながら、なおかつ他市に勤務する人たちの許可を得ながらするには相当の丁寧な調査が要りましたので、このように遅くなかったということについてはおわびをすると同時に、ご理解をいただければというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  前の調査が不十分だったと、だから正確に調べるために調査をしたと。その調査の結果、パワハラと認めたということですね。はい、分かりました。 それで、先ほども答弁があったんですけれども、じゃ、このことによって、その学校の子供の教育にどのような影響があったというふうに考えられますか。もう私も幾つかあったと思うんです。やっぱり教育的な影響はあったと思うんですよ。教育長はどのように考えていらっしゃいますか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  大変微妙な問題ですけれども、私はこのようなことが、例えば調査の結果、校長の指導、パワハラの言葉が子供たちに聞こえたであろうという調査結果も発表しましたとおり、子供の耳にも入ったろうと、もう影響というよりも本当に心を、正常な心では聞き入れないような状況があったのではないかと思い、改めておわびをしたいというふうに考えております。 ですから、そのことがなかったとは決して申しません。そういう状況下における学校が正常でなかったというのは認めざるを得ないというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  教育長は立場上、突っ込んだ答弁はされなかったんですけれども、その校長の前の校長、僕もよく知っている人ですけれども、非常にやさしい校長なんですよ。その次に来られたのがこの校長さんです。そうすると、子供たちは比較をしますよ。ああと。それで、あそこの学校には私も3年間勤務しました。放送室は、職員廊下から入って一番奥から放送室に入っていくんです。そうすると、放送に来る子供たちもその現場を見ているんですよ。見ているし聞いていると。そうすると比較をしますよね。怒られているわけですから、現に。ああ、何ねと、子供たちは思いますよ。いじめはするなと。そうでしょう。いじめはするなと言う先生がいじめているじゃないかと。これはもう信頼は失墜ですよ。教師集団に対する信頼失墜と、僕はこれがあると思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  今、議員指摘のとおり、信頼失墜に値する行為があったからこそ処分というんですか、文書訓告をいたしました。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  あと1点つけ加えますと、そういう状況では、先生方も本当に伸び伸びと子供のために教育活動ということはできなかっただろうと。だからそのことも子供に対する大きなマイナスになっていると、これも指摘しておきたいと思います。もう答弁は要りません。 そこで、今度は処分なんですけれども、処分という言葉は教育長は使われなかったんですね。ご本人は、転勤された教頭さんが11月10日に亡くなられて、その3日後に退職届を出されたと聞いております。多分、自分でもいろいろ反省されて、自分の身の振り方を考えられたと思います。僕はそれはそれでいいんじゃないかなと思うんですけれども、教育長の話では、市ができる、市の教育委員会ができる最高の処理、処置でしょうか、処置の仕方は、最高ですね、これ以上できないというのが文書訓告ということだったんですけれども、文書訓告というのはどういうものなのか、それから、その文書訓告の中身、内容を教えてください。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  その文書訓告を申したその中身ということを言及しろということでしょうか。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  訓告を出した意味、意味は、重みでしょうか、重み。それと、よかったらその内容、文書があればその内容も知らせていただければ、教えてください。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  法律上は、先生もご存じのとおり四つの項目にその処分というのはございます。懲戒処分ですね。けれども、実務上、法律に基づかないで、もしくは条例に基づかないでするのに訓告というのがございます。それは、それぞれの自治体や教育委員会で違うかと思いますけれども、その次に厳重注意、誰がそのことを申すか、例えば課長がその対象者に言うか、私どもの所管では教育長が一番その実務でトップですので、その教育長が言ったと。昨年度指導したのは課長指導でした。そういうことで、レベルは違うかというふうに認識しております。 なお、中身については、いろいろ中身について言及しておりますので、内容を明らかにするというのは発表をやめさせていただければと思っております。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  中身はおっしゃらないということですので、じゃ、その効き目はあるんですか。その教育長訓告、それから課長指導ですか、こういうことを行なった時に効き目、効力というのはあるんでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  私は、十分、当該校長についてはあったというふうに認識しております。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  それはまた後の質問と関連がありますので、これはここでやめておきたいと思います。 そこで、県教委、市教委は分かりました。じゃ、県教委は今回の校長の暴言、パワハラをパワハラと認定しているのでしょうか、それをお聞きいたします。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  私どもが11月26日に全員協議会で議員の皆様に報告をさせていただきました。その次、14時から定例教育委員会、そして16時の記者会見ということになりますけれども、この一連の中で、市教委はパワハラというふうに認定していることをその場その場でお話をしてまいりました。 その夕刻、県教委と連絡をとっていて、市教委はこう、もちろん県教委には11月17日付で内申を送付しておりましたので、市教委パワハラ認定の文書をですね。それを受けて、県教委と連絡をしたら、県教委もパワハラと認定するという連絡を受けております。そういうことでございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  分かりました。11日に県教委に知らせて、それから県教委の返事としては、県教委もパワハラと認定したと。 そうすると、市教委は監督責任というのがあるんですね。監督責任というふうに私は理解しておりますけれども、県教委には任命責任というんでしょうか、任命責任というのがあると思うんですけれども、そのように理解していいでしょうか。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。
    ◎教育長(永田良二君)  そのようにすみ分けておるというふうに考えております。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  そうすると、これはもう新聞記事ですので、これを読んでそのように私は理解したんですけれども、市教委はどのように理解していらっしゃるかですね。 まず、これは長崎新聞です。「県教委は、被害者感情などを総合的に鑑みたが退職金の減額などこれ以上の処分は検討しない」ですね。つまり、何もしていないわけですよ。その次何と書いてあるかというと、「市教委の処分を尊重する」と。つまり、市教委は、教育長がおっしゃるように文書訓告という処分をした。任命権者の県教委は何もしないというふうになると思うんですけれども、これ何もしないんですね。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  県教委については、私どもは厳しい処置をという内申を出したわけですけれども、このような結果の新聞報道をしておられるということです。もちろん悔しい思いはありますけれども、権限のすみ分けがなされる中でこのようになってしまったことは、県教委のこのことについて、おかしいじゃないかとか、もう少し厳しい処置をすべきではないかとか、そういう一回内申を出したその次の処置を考えての結果だろうと思いますので、私たちは甘んじて受け入れなければいけないけれども、やはり悔しい思いは残るところでございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  今の教育長の言葉を重く受け止めたいと思います。 この前の全協でも聞きましたけれども、本当はもっとしたいんだけれどもできないと、だから、内申の中で、県教委には厳しい処置をお願いするということを出したということを聞きました。今も聞きました。であるならば、やっぱり県教委はもうちょっとせないかんと思うんですよ。そうせんと示しがつかんというふうに思います。 教育長はこのようにおっしゃっているんですよ。これは9月の議会で桑原議員の質問に対してこのように答弁されております。「先ほども言ったように、特殊なケースというか、なってはならない人、登用してはならない人が管理職になったというケースの事件ではないかと、思いを強く持っております」、つまり、これは登用をしたのは県教委ですから、県教委にはやっぱり、教育長がおっしゃったように、やっぱり重大な責任があると思うんですよ。なってはならない人を試験で通したというんですから。それで自分たちもその通した人間がパワハラを起こしたと認めたわけですから。これはもっと強く言ってくださいよ。しっかりせよと、あんたたちは任命権者としての責任をどうするのかと、これは言っていいと思うんですよ。これは要望しておきます。 そこで、もう一丁、次に、今度はやっぱり市教委にも市教委の責任があると思います。先ほど教育長がおっしゃったように、昨年、県教委からの指示でしょうか、受けて、こういうことがあっているから調査をしなさいということで、去年の7月、8月に2名の職員、これは学校教育課長と班長でしょうか、この2人で調査をしたと。そして、調査対象が校長と教頭の2名だけしているんですよね。学校でいじめ問題が起こった場合はどんなことをするかと、まず、早く発見して早く対処するというのが、いじめもそうですし火事もそうですよ。であるならば、真っ先に、そういう学校の教師だった人間が、何でたった2人だけするのかと、まずここ疑問なんですけれども、どうしてでしょうか。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  昨年の7月の件につきましては、教育長不在でございまして、教育次長の私が教育長職務代理者として、その職務にあたったわけでございます。当時、県教委へ通報された方が、特定されないように県教委に強い要望があったというふうにお聞きしております。県教委との相談の上、このことに最大限に配慮して、当事者である校長と、そして教頭への聞き取りを、当時の学校教育課長と班長で行なったという状況でございます。 しかし、先ほど教育長が申しましたように、対応とすればやはり適切ではなかったというふうに私も今は思っております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  もう済んだことで言うのは、しかしこれからのことがありますのでやっぱりきちんとしておきたいと思います。今、次長がおっしゃられましたけれども、やっぱりそれではだめだと。さっきも言ったように、現場の経験がある教師が2人もおって、それだけしかしなかったと、これは大変なミスだと、ミス以上に間違いだと。その時に今回のような、今度教育長がされましたよね、大がかりな調査、このようなことをしておれば、まず、教頭さんの休職はなかったんですよ。 つまり、そこできちんと把握して、その原因を分けて、そのパワハラを起こす校長さんを隔離すると、よそにやると。センターに行って研修してもらうか、教育委員会に来て勉強してもらうか、そういうことをしておれば、休職をする教頭さんもなかったし、また、休職をされたから、学校からあと1年しかないのに転勤されたわけでしょう。転勤をされたんですよ。それで、その教頭先生は亡くなられたわけです。命がなくなったんです。この点はやっぱり、非常に私は重く受け止めております。 その点、昨年の教育委員会の対応、特に2名の学校教育関係者の認識というのは、非常に甘いと重大に受け止めていないというふうに判断しますが、いかがでしょうか。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  議員のご指摘のとおりだというふうに今は思っております。しかし当時は、当時の学校教育課長、それから班長も、県教委と相談の上判断したというところがございますので、最終的にはその当時の責任者である私の責任だというふうに思っているところでございます。以上です。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  もう、渡部次長は教育のプロではないから、そんなに責めてもいけないと思いますので、これでやめておきます。 それで、やっぱり、さっきも言ったように休職者を出すと、それから、それが原因で転勤を余儀なくされて、その先生が亡くなるということも起こっています。じゃ、この事件から、市教育委員会は何を学んだのかと、これ聞きたいと思います。そうせんと、次が、ここで論議をした意味がありませんので、何を学んだのかと。 ○議長(中村一三君)  永田教育長。 ◎教育長(永田良二君)  私は、学校が、やはり子供たちが学びの場ということの常々正常化を維持するというんですか、そういうことが一番大切だと思っております。今回の事案を通して、私どもが一番、議員の言葉をお借りすれば学んだかということですけれども、やはり、学校訪問を時折し、それから、パワハラとかそういう関係の委員からの情報を直接私どもに通報していただくシステムを作るかとか、いろんなことを再度検討してみたいというふうに思っております。 それから、校長の研修についても進めたいと思います。まずもって、明日校長会で全ての校長にその旨のことについて、学校教育課長から説示をしてもらおうかと思っております。また、専門家をお呼びし、プロの目から見ての研修会も開き、そして、全教職員については夏休みごろ、全員が集まるというなかなか難しいこともありますので、夏休みにとって、しっかり管理職についてはその立場立場の時の会合の折に研修をさせていこうというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  今回の市教委がとられたこの経験からしても、まず職員の研修、やっぱり起こしてはいけないんだと、やっぱり人権を侵してはいけないと、憲法13条に基づくと思うんですけれども、これの学習が必要だろうと思います。 それから、要綱を作られていらっしゃいますよね。あれには、校長さんがその最高責任者になっていますよね。僕はそれではこういうことは防げないというふうに思いますので、あの要綱の作り直しももう少し検討してほしいというふうに思います。 それから、今度アンケートをされていますけれども、やっぱり、こういうアンケートは年に1回でもとって、やっぱりそういう職場が正常でないということが把握できるようなこともしてほしいと。もしあった場合はやっぱり、今度はその当事者ではなくて、その職場全員、やっぱりアンケート調査をして、それで洗い出して、もしそういうことが見つかったらやっぱり、問題を、そういうふうにパワハラを起こす人はしばらく隔離すると。そして、どこに隔離するかはそれは教育委員会の仕事ですけれども、とにかく学校現場を正常にするということに全力を尽くしてほしいと思います。 あと、次はアンケートの件なんですけれども、アンケートをなさっていますよね。もう終わりましたかね。そこで質問なんですけれども、まず、内容が、僕もちょっと聞いたんですけれども、その学校で受けた、前の学校、その前の学校のことは聞かないということになっていますよね。これでは、調査としては私は不十分だというふうに思いますけれども、何でその校だけにされたのか。 例えば、今年4月赴任された方は、もう4月から半年ぐらいのことしか書けないんですよね。しかし、前の学校で受けた方もいらっしゃるんですよ。私、ある学校に行ったら、私はあそこの学校で受けましたと、だから、そういうのは調査対象にならないわけです。不十分だと思うんですけれども、なぜその校だけにされたのか、まず1点です。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  調査期間につきましては、直近の今の学校の現状を把握するというような状況で調査をかけたところでございます。内容につきましてはまだ、今、担当のほうで精査中でございます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  ちょっと質問事項に出していないんですけれども、まだ結論は出していないということですね。問題としては、何で現任校だけかということを言いました。それに対する納得できる答弁はありませんけれども、もう1回お願いします。なぜ現任校だけなのか。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  先ほど申しましたように、今現任校での状況を把握したいという状況、そういう意思で、考え方で調査を行なったという状況でございます。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  分かりました。しかし、その現任校は分かりますよ、しかし、前あったことは分かりませんよね。だからやっぱり、本当にパワハラについて調査をしようというのであれば、やっぱり前のことも調査をするということが必要であるというふうに思います。 それから、二つ目は、何か使い古しの封筒を使ったということですね。それと、そのアンケートを集約するのは校長だと聞いていますけれども、それは間違いないでしょうか。 ○議長(中村一三君)  渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  まずもって、先ほどの封筒につきましては、使い古しといいますか一役封筒にアンケート結果を入れて、封をして、誰も見えないようにして送ってくださいというふうな指示だったというふうに記憶しております。 それと、集約するのは、集めるのは確かに校長だったというふうに思っております。以上です。 ○議長(中村一三君)  3番、小林議員。 ◆3番(小林知誠君)  校長さんが集めるのは、私は問題があると思います。もしその校長がそういうパワハラをやっておれば、これはどうでも、カミソリで開けて、見て、それから封をするということもできるんですよ。だから、アンケートというのはやっぱり、その人の個人の秘密を出すわけですから、それが保障されるような、そういう方法でアンケートはしなければ、本当の中身というのは出てこないというふうに思いますので、その点を指摘して、もう少し、これからのアンケート調査というのは、本当にパワハラ問題がよく分かるように、また学校の正常化が期待できるように、そういうふうな方向でアンケートをしてほしいと。 それから、学んだ今度の事件ですね、これから二度と起こさないように、南島原市はこれで二つですよ。テレビにのるのは。よくないことで、不祥事ですね。こういうことはもうぜひ、汚名挽回ということで、私も頑張っていきたいと思いますし、教育委員会としても、市長としても、ぜひ頑張ってほしいと、そうお願いしまして、私の質問を終わります。 ○議長(中村一三君)  これで、3番、小林知誠議員の質問を終わります。 ここで3時40分まで休憩いたします。     午後3時29分 休憩     午後3時40分 再開 ○議長(中村一三君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほどの小林議員の質問で、教育次長のほうから質問の訂正があっておりますので許可いたします。答弁漏れがあっておりますので。渡部教育次長。 ◎教育次長(渡部博君)  先ほど、小林議員の質問の中で、私がアンケートの回収につきまして、校長、全て校長みたいにお答えをいたしました。基本は、ハラスメント相談員というのが各学校におりますので、基本はその方が集めるということになっていたそうです。しかしながら、議員ご指摘のように校長が集めたところもあるというようなことで、私が校長というふうに思い込んでおりました。大変申し訳ございませんでした。 ○議長(中村一三君)  次に、1番、田中次廣議員の質問を許します。田中議員。 ◆1番(田中次廣君) (登壇) 議長のお許しをいただきましたので、今回、3点にわたり質問をいたします。 1項目めが有馬商業高校跡地、それから、島原鉄道跡地の譲渡についてでございます。 有馬商業高校跡地の利用については、本市としては世界遺産登録に伴う駐車場等に使用したいということで、議会等にも説明がなされております。29年の施政方針の中で、市長は、長崎県から譲渡を受ける方向で検討を進めるとのことでありました。現在、譲渡について県とどこまで協議をなされているのかお伺いをいたします。 また、島原鉄道跡地の譲渡についても、島原鉄道とどのような協議がなされているのか、あわせてお伺いをいたします。 2項目めといたしまして公共施設等総合管理計画の策定状況について、3項目めといたしまして原城振興公社の運営について、以上、3項目について質問をいたします。(降壇) ○議長(中村一三君)  これより答弁を求めます。松本市長。 ◎市長(松本政博君) (登壇) それでは、田中次廣議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、有馬商業高校跡地につきましては、現在、市をあげて目指しております来年度の世界遺産登録に関して、駐車場の不足が予想されておりますから、世界遺産関連施設の用地として活用できないか、県と現在協議を進めているところであります。 また、島原鉄道跡地につきましては、世界遺産関係の施設整備として、現在、旧北有馬駅跡や原城跡入り口の国道付近の駐車場整備を進めております。そのほかの部分についても、将来有効な活用が考えられることから、無償譲渡の方向で協議を進めているところでございます。 このことにつきましては、本市、島原鉄道の双方にそれぞれ必要な事務手続がありますので、また、それぞれの課題もあります。そういうことから、現在、市としての課題を島鉄に提起するなど、協議を進めているところでございます。 今後、平成29年3月の譲渡を想定し、これからスケジュール調整をすることといたしておりますが、課題等を整理した上で、議員の皆様ともご相談しながら進めてまいりたいと考えております。以上でございます。(降壇) ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  なかなか、協議ですので相手がいらっしゃることですので、市のほうとしてもなかなか答弁できない面もあろうと思うんです。その点私も重々承知いたしております。答弁できる範囲で結構ですので、ご答弁お願いしたいと思います。 まず、有商跡地の問題でございますが、これは、ふだんから松本市長言っているように、世界遺産登録関係、駐車場等に利用したいというようなことを答弁もございました。あそこには校舎も、体育館、建っておりますね。これも譲渡を受けられるんですか、まずお伺いいたします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  お答えさせていただきます。 全て、学校、体育館、全て含んだところで譲渡していただけるよう、今のところ協議中でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  そうしますと、校舎、体育館ですね、これは市としては何か利用目的がございますか。お伺いいたします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  現在のところ、まだ用途までは内部で煮詰めておりません。ただ、どうしても一体的にいただきたいということで、そういうお願いをしているところでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、部長からおっしゃったように、県としてもやはり一体でないと譲渡しないと思うんですね。何でかと申しますと、これ解体費が相当かかると思うんですよね。この解体費を市としてはどのくらい見積もっていらっしゃいますか。お伺いします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  すみません。数年前の算定価格になりますが、1億5,000万程度ではなかったのかと記憶しております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  これ、いただいても本市としては使う使途が決まっていないということでありますけれども、これは解体する方向に持っていかないといけないんじゃないかなと思うんですよ、将来的に。そうした場合に、財源、これを解体する場合、現在だと有利な起債等があると思うんですけれども、その点、部長、財政のほうで財政課長でも結構ですが、何かございますか。 ○議長(中村一三君)  米田財政課長。 ◎財政課長(米田伸也君)  解体のみでは、今までは起債はつかない状況でございました。ただし、今策定を進めております公共施設管理計画、この中で解体の方針を計画するということを前提に、地方債の活用が認められるようになったところでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、課長がおっしゃったように、私も知り得た情報ではそういった起債が利用できるということでございますので、そういったこと等利用して、解体等も行なっていただきたいなと思っております。 伊藤部長、これ、分かったら教えていただきたいんですが、有商の敷地面積はどのくらいございますか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  学校用地が3万5,255平米、それから、多分、学校職員用住宅が建っていたと思うんですが、その用地が287平米、合わせて3万5,542平米かと存じます。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  ありがとうございます。 これ、当時、ちょうど私も役場のほうに勤務をさせていただいておりまして、この買収等には少なからず携わった経緯もございますので、こういったことで今回南島原市が県から譲り受けられるということでございますが、やはり有効に使っていただきたいなと、こういった思いをいたしております。 次に、島原鉄道跡地についてお伺いをいたします。 本年1月の定例会において、市長が世界遺産関係特区、これは近未来技術実証特区におけるプロジェクトということでございましたが、こういったことを考えているということでございました。これはどういうようなことかと申しますと、内容としては、北有馬駅-原城駅間の区間、これを島原鉄道跡地を活用して、無人の自動走行車両、こういったものと結ぶ交通システムの実証実験をしていきたいということでございました。 また、一部は、これは市長の答弁でございますが、「地域高規格道路とかサイクリングロード、電線・電話・水道、そのインフラ整備にしたい、いろいろな案も出ているが、深江から加津佐まで一つの事業ということではなく、その場所においていろんな使い方があると考えられる」という市長の答弁でございましたが、これ、世界遺産関係特区、これはうちではもう実証実験は行わないということになったんですね。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  決定ということではないんですが、一応認定が受けられていないということでございます。今年4月の認定を受けられなかったということでございます。申請はさせていただいたんですが、そういうことでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  そうしますと、これは認定を受けられる可能性があるんですか。お伺いいたします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  議員ご指摘のように多分無理ではないのかなと、それと同時に、認定を受けられなかったということであれば、他の地区が認定を受けてそういうことをされているので、追加で受けられるというのは無理ではないのかなと、そういう気はいたします。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  これ、議長を含む私たちも国会のほうに陳情に行った時に、この特区関係を呼んでいただいてお話ししたんですね。うちではなくてもうよそがやっているんですよ。だから、これはちょっとうちでは厳しいんじゃないかなと、こういった認識を私は持っているわけでございます。 先ほど、調整が残っているということでございましたが、私が前回の議会、高田副市長に質問をいたしました。この時、一括無償譲渡ということで今協議をされていると思うんですよね。それで、これは一括譲渡、無償譲渡というのは私どもの意見じゃないんだ、島鉄さんのほうが部分的な譲渡はできないんだ、だから一括譲渡ということで可能との話を伺っているということでございました。 その時に、私はこれ無償なのかということをお伺いいたしました。また、抵当権がもちろん付与されていますから、高田副市長は無償であるということの答弁でございました。抵当権についてはほぼ見通しが立ったということでございますので、これは抹消されるということだと私は理解をいたしているんです。 その時に、最後に少し調整が残っているということでございまして、完璧じゃないけれども、大体こちらに譲渡いただけるような方向性が決まったということでございましたが、先ほど市長からお話ございましたが、最後に調整が残っているということでございましたが、どういった調整が残っていたのかお伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  当然、先ほど抵当権の問題の話がございましたが、あくまでも銀行筋からの抵当権の抹消が可能であろうという話でございますので、まだ抵当権が抜けていないと、あくまでも抜けてしまわないことには話ができないということで、そういう部分も最終的に問題的に残っていると。 そしてまた、今、島鉄さんのほうが有償で貸していらっしゃる部分があると。そういう部分の契約がまだ期間が残っているということであれば、そこら辺も、期間を抹消されるのか契約を解除されるのか、そこら辺の問題もございましたので、種々問題が残っていると、そういう発言になったかと思っております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、伊藤部長のほうからございましたが、既に個人がもう使用しているところがあるんです。そういったもの等をどうするか、やはりそういったものを明らかにして、全くきれいな状況で、やはりこれはいただくならいただけたほうがいいんじゃないかなと、このように思っております。 もう一度確認なんですけれども、これ、いただくに際して無償ということで、本市の負担は全くないんですね、これ確認いたしたいんですが。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  そこら辺、当然、名義を変えるという問題が出てきますので、そういう分についてはうちが当然名義を変えさせてもらわなければいけないのかなと、そういう部分で事務的な負担があるのかなと。ただ、金銭的な負担はないものと思っております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  そうですね、事務的な負担はもちろん出てきますね。これは嘱託登記でできますから、行なっていただければいいと思うんですけれども。 ちょっと市長にお伺いいたしたいんですが、利用できるところは、これはとても、利用していいと思うんですけれども、利用できない場所、これは相当経費が要ると思うんです。この点について、市長、どのようにお考えなのか、俗に言う維持管理ですね。これについて、市長の考えをお伺いいたしたいと思います。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  基本的に、無償でもらうという考え方でありますけれども、そういう中で、今議員もおっしゃったように、すぐいろんなことで利用するというふうな場所もあると思います。しかしながら、すぐ、全く使用の用途も見つけられないというか、予定されないところもどのくらい出てくるか分かりませんけれども、生じてくるというふうなことは考えているところでありますが、その点については、今のところはそういう課題があるということについては考えておりますけれども。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  やはりこれ、今、島鉄さんの所有ですので、例えば草が覆いかぶっている所なんかも廃線になっていますのでそういった苦情というのはあまり行かないと思うんです。これが一旦市のほうの所有となると、これ私の考えなんですけれども、市民の方が、そこの草刈りをやってくれとか、相当な要望等が来ると思うんです。その点も十分考えて、今後いっていただきたいなと思っております。 今後、譲渡については議会の議決等も要りますので、また、いろんな時にまた議会のほうにも十分説明を行なっていただきたいと、このように思っております。その点、よろしいですか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  それは十分承知しているところであります。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  じゃ、次に移ります。 公共施設等総合管理計画の策定についてでございます。 これご承知のとおり、平成26年4月に総務省のほうから、それぞれ地方自治体に対して公共施設等の総合かつ計画的な管理を推進するための公共施設等総合管理計画の策定に取り組むようにというような要請が行われております。そしてまた、それぞれ指針を地方公共団体に通知しておるところでございます。 これを受けまして、市長も公共施設の全体状況の把握、更新・統廃合など計画的な実施による財政負担の軽減・平準化、公共施設等の最適な配置の実現を図ると、このことは施政方針で市長自身が述べているところでございますが、現在、策定の状況についてお伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  宮崎総務部長。 ◎総務部長(宮崎太君)  公共施設等総合管理計画についてのご質問でございますけれども、これにつきましては、先ほど田中議員さんがおっしゃられたように、総務省のほうから26年4月に各自治体に通知が来ているわけでございます。公共施設の多くにつきましては、経済成長が非常に著しい時に集中的に建てられたということで、近い将来この施設自体一斉に更新する時期がやってくるということで、そこで大きなお金がかかるだろうということが一つ。これにあわせて、人口減少、これが相まって財政状況が悪くなって、健全な公共施設の維持自体ができなくなるんではないかという、こういった国の考え方があって、全国の自治体にこの見直しをしなさいよというふうなことで通知が来ております。 本市におきまして今どんな調査をやっているかということでございます。 公共施設については、いわゆる、例えば庁舎でありますとか学校でありますとか、こういった箱物でございますね。それと、インフラ系といいますか道路とか、上下水道施設とかいうのがございます。こういったものもひっくるめて一応管理計画を作るという形になっておりまして、現在基礎調査というものを行なっているところでございます。 この内容につきましては、例えば設置目的であったりとか利用者の数、箱物であればどのくらいの人が利用をされているのか、あとはその施設の稼働状況、維持管理費がどのくらいかかっているか、あるいは築何年でどのくらい古い建物なのかとか、そういった総合的なものを一応調査を現在行なっているところでございます。この後、来年、実際の計画は作りたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今、部長からおっしゃったようにその辺のことを調査するように総務省のほうから言っているわけでございますが、総合管理計画は必ずしも全体の、全ての公共施設の点検を実施しなくても、した上で策定することを前提としないんだということを総務省のほうは言っているんですが、本市の場合、全ての施設、もちろん橋梁等ございますが、そういったものも調査されるのかお伺いをいたします。 ○議長(中村一三君)  宮崎総務部長。 ◎総務部長(宮崎太君)  先ほど申しましたように、箱物系、インフラ系、こういったものがございます。これについて、対象としておりますのは全てということでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  この総合管理計画の指針については、所有施設の現状、それから施設全体の管理に関する基本方針、それから財政措置というのが来ているんです。策定については、26年度から3年間したら特別交付税といって特交で2分の1を措置するというようなことを言っているんですが、その計画に基づいて不要なといいますか、使われていないような例えば建物等があると思うんです。こういったものの除却についても特例、地方債の充当の75%を見るんだというようなことになっておりますけれども、これは今、課長がおっしゃるように今基本的な調査でございますので来年そういったものを策定されるわけでございますが、そういった中で、こういった不用なもの等々があったら、この有利な起債等利用して、除却なんかを私はされてもいいんじゃないかと、こう思うんですけれども、その点、松本市長、どんなお考えですか。 ○議長(中村一三君)  松本市長。 ◎市長(松本政博君)  まずは現状把握というのが第一番であろうと思いますし、その結果を受けて何を整理すべきか、そういうものが出てきた時には、今議員がおっしゃったような処置をしていかなければというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  もう1点お伺いをいたしますが、この策定について、今調査しています策定については、総合管理計画の段階に議会・住民への情報提供などを行なって作成することが望ましいとなっているんですけれども、そのようなことで、議会に対しても十分そういった情報提供など、それはしていただけますね。お伺いいたします。 ○議長(中村一三君)  宮崎総務部長。 ◎総務部長(宮崎太君)  この計画の策定にあたりましては、国のほうから出ておりますのは、住民の意見も取り入れなさい、聞きなさいよというふうな話もあっております。その後、検証等もございますので、当然、議会への報告等も計画の中に盛り込みなさいよと、盛り込むことが望ましいというふうなことでなっているわけでございます。 それを受けまして、今年は基礎調査をやるわけですが、あと、来年度においては、住民の皆さん方、これ抽出になると思うんですけれども、どんな利用の仕方をされているのか、仮に統合した時にどうなのかとか、そういった利用者のご意見を聞きたいというふうなことも考えております。当然、議会の皆様方にもこの計画については十分説明をする必要もあると思っておりますので、その時はそういうふうな措置をとらせていただきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  分かりました。今、部長先ほど申しました今計画の段階で来年ですので、またその時はよろしくお願いしたいと思うんですが、これある市の、ここの市は既に調査とかは終わっているんですけれども、年間112億程度の維持更新費がかかるというような、このようなことを言っているんです。だから、私どものところにもどのくらいのそういった施設等があるのか分かりませんけれども、相当な財源というのが必要になってくると思うんです。だから、こういったものについては国の支援事業を活用して、施策の保有といいますか、そういったものの適正化を図っていただきたいと、こういったことをお願いいたしておきます。 次に、3項目めなんですけれども、原城振興公社の運営について、これは、社長が副市長になっておりますので、副市長のほうにお尋ねをいたします。 原城振興公社は平成11年7月に南有馬町が100%出資いたしまして株式会社として運営を行なったわけでございます。今年で17年目になるわけでございます。また、この平成18年に合併をいたしまして、南島原のほうへ引き継がれて今日に至っているわけでございますが、この間、多くの皆さん方にご利用いただいて今日を迎えているわけであります。 9月議会に第16期の決算報告書が提出をなされました。ご承知のとおり、当期純利益がマイナス、俗に言う赤字の決算になっているわけでございます。これ1,692万7,600円になっておりますが、まず最初にお伺いいたします。赤字になった要因は何だったのか、副市長、お願いします。
    ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  まずは、赤字の原因ということでございますけれども、時間外手当が不払いであったということを労働基準監督署から指摘を受けまして、遡及払いをしたと、これが約1,000万を超えておりますので、大体はこれが原因じゃなかろうかというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今おっしゃったように、ほとんどが1,000万円程度が時間外の遡及払いなんです。そのほかに、あと500万か600万ぐらいの赤字がございますよね。その要因は何だとお考えなんですか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  だんだん、温泉の利用が少なくなってきているのが事実だと思いますし、そういうような意味で地域の方々の理解が、施設全体が得られていなかったということだというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  今のちょっと内容は理解できなかったんですが、この決算報告書、これ議員さん皆さん全てお持ちなんですけれども、職員の増や労働基準監督署の査察による時間外賃金の遡及支払い、人件費が大幅な増加となっておりますというようなことがこれには報告してあるんです。あと500万は人件費なんですよね。そういった理解を、正しい理解をしていただきたいと思います。 その時間外手当なんですけれども、これはご承知のとおり、36条、36協定というのを結んでおりますね。職員の代表と事業者と結んでいる。これは労働基準監督署に届け出るようになっているんです。このことですが、この36協定、どういった内容で結んでいるかということは、副市長、ご存じですか。内容分かりますか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  具体的なことは存じ上げておりませんけれども、今回の時間外の遡及払いにつきましては、管理職手当ということで、支払いが不要じゃないかというふうな格好で施設のほうは理解しておりました。ただ、実質的には、労働基準監督署は、それは時間外で支払うべきじゃないかというふうな、そういうふうな意思の違いといいますか考え方の違いに基づいて、そういうふうな格好で時間外の遡及払いが出てきたということでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  時間外、これ、私が36協定の、今真砂が結んでいる内容をちょっと申しますけれども、労働基準監督署に提出しているんですが、使用者と職員の代表が締結して。原城振興公社の場合、1カ月1人45時間、時間外ですね。特例として、繁忙期、盆・正月、こういった5カ月間については90時間としているんです。しかし、これ見ますと、3名で382時間、1カ月に時間外しているんです。この実態をどうお考えですか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  それは当然、労働基準法にも違反しておりますし、異常な事態だというふうに私は理解しております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  やはり、1人127時間、これ私もちょっとお伺いしたんですけれども、もうこれでは体がもたないんだ、誰か労働基準監督署に通告してくれないだろうかと、こういったことを言っている職員もいたんですよ。最終的な結論を申せば、これ管理監督が不十分だったということなんですよ。そういったことですので、今後、副市長も4月からなられましたが、4月以降にそういった時間外が起こっていますので、そこをよくご理解いただいて、今後十分なそういったことをやっていただきたいと思います。その点よろしいですね。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  時間外につきましては、未払いがないような格好で徹底するように支配人に指示をしておりますので、そういうことがないように今後とも注意していきたいというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  時間外はもちろん支払ってもらわんばいかんです。その時間が、そんな超過しているわけですから、これはもう違反しているわけですから、そこは管理監督して、うまくそういったものを回すようにしないとだめなんですよ。これが実態なんですよ。 それで、これは当時、私も平成18年からあそこへ3年間勤務させていただいて、当時、赤字で私も決算をいたしました。その時に、取締役会を開きました。ボーナスの支給を提案いたしました。その時に、当時の副市長が取締役になっておりましたので、利益が出ていないのにボーナスを出すなんてことはできない。9月議会に、赤字の時にボーナスを出したということは議会に報告できないんだと、こういったことだったんです。これは当然のことだと思うんです。それで、その時私が申したのは、じゃ、現在は赤字であります。それは認めますよ。じゃ、3月の時点で黒字になった場合は支給してもらえますかと。その時社長は市長でございましたので、じゃ、それは支給しましょうと、黒字で決算ができたら支給しましょうということで、その時3月にもらいました。しかし、26年度は赤字なのにボーナスが支給されているんです。この点についてどう思われますか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  当時の社長が判断されたことですので、私が批判する必要もありませんし、また、私のほうからああしろ、こうしろということもできませんでしたので、当然、その当時の判断に応じてなされたというふうに思っております。 ただ、非常に財政上厳しいと、運営上厳しいということであれば、当然そういうふうな報酬といいますかボーナス等の支給については十分考慮されてやられるべきじゃなかったかというふうに思っております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  出されたことですけれども、その職員はやっぱり、そこで働いて生活しておりますので分かるんですが、多分、これは、支配人は取締役になっておりますよね。支配人もいただいているんですよ。じゃ、私だったら、支配人が取締役だったら、職員には出してください。じゃ、私は辞退しますよと、そのぐらいの心構えがあってほしかったんですよ。ですから、そういったことについては、今後、4月からになっておりますので、十分していただきたいと思います。 それで、今回、今年の夏は、もう一度そのことを言います。その時職員は、赤字だからボーナスは出すべきじゃないということを言っているんですよ。それを無視されて、これは社長の判断だと思うんですけれども、出しているんで、それで、今回は夏はボーナスは支給していませんよね。ですから、年度末でもしも黒字になったら、職員にだけはできるだけ私は支給を考えてほしいなと、このように思っております。 申しましたように、この原因は管理監督が十分でなかったということですので、十分な監督をしていただきたいと思います。 それから、もう1点なんですが、真砂には就業規則というのがあるんです。その中に定年が謳われておりますが、その就業規則、伊藤部長、どのように謳われておりますか。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  定年の件につきましては、従業員の定年は満60歳とし、定年に達した時をもって自然退職するということで謳われております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  これは、私たちが設立した当時、そういった就業規則なんですけれども、これは現在も生きておりますね。内容変更されていませんね。確認です。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  申し訳ございません。私は18年当時のことを記憶しておりませんので、今はそのようになっているということでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  それで結構なんです。18年当時、すみません、これ18年当時のそれを持ってきておりましたので、こういったことでしておりますけれども、変わっていないということでそれで結構です。 そうしますと、今、募集をされていますよね、支配人を。その方、60以降の方が職員として入っていらっしゃいますよね。その点は、この就業規則との整合性をどのようにお考えなんですか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  取締役を前提として募集いたしておりますので、年齢的なものは若干考慮するにしても、60歳ということで制限を設けておりませんでした。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  副市長、そうしますと、募集の要項の中に支配人という募集はしますけれども、その中に支配人は取締役になるということは書いておりますか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  書いておりません。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  書いていないということですよね。だったらちょっと私は理解できないです。そこはちょっと、見解の違いと言いますけれども、考え方がちょっと誤っていらっしゃるのではないかと思うんですけれども、だから、ちゃんとこういった決まりがあるわけですから、そういったものを十分今後は、これ以上のことは言いませんけれども、今後については十分それは検討してください。 それから、やはり、毎年赤字、赤字となりますと職員も本当に動揺すると思うんです。せっかく職員は生活しておりますので、今後職員が安心して働ける上には、そういった環境づくりといいますかそういったものをお願いしたいと思います。 それから、今後の取り組みなんですが、大体、私も開業当初から持ってきておりますが、売り上げが1億9,000万、一番多い時2億6,000万ぐらいなんです。それで、そういった中で、今後、急激に売り上げが向上するということは、私は望めないと思っているんです。いかに、今の経常経費、これを抑えるかということだと思うんです。 例えば、私が18年に勤務をさせていただいた時に、市の水道水を使っていたんです。この時1カ月100万でございました。年間1,200万円です。ですから、この時はまだ、現在も4,000万ぐらいありますけれども、積み立てておりましたので、それを利用してボーリングをしたんです。そうしましたら月10万になったんです。年間約1,000万ぐらい節減できるんです。 今後、固定経費で削減できるのが電気代です。これは年間1,600万ぐらいなっておりますので、これは、毎月のこういった状況等、真砂から取り寄せれば分かると思うんですが、これをLEDに交換したり、初期投資の金はかかりますけれども、長い目で見るとプラスになると思うんです。 それから、重油が年間1,047万ぐらいなんですよ。これご案内のとおり41度か2度ぐらいが適温なんですが、それに至らないものですから加温しているんです。そういった状況なんで、それでチップを利用して、バイオマスボイラー等の利用、こういったものを検討されたらいかがかと思うんです。その点いかがですか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  固定費の削減については、経営上非常に重要なことだと思っております。議員ご指摘の点を含めて、できるものから実施していきたいというふうには考えております。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  じゃ、それから、こういったことについて、赤字で決算をしたわけですけれども、これについて、改善計画等は、副市長は支配人に指示をされ、改善計画等は出していますか。出されましたか。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  何回となく指示をいたしまして、先日の取締役会で一定の改善計画は出していただきました。以上でございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  これ改善計画は相対的なものだと思うんです。これは私も実際経験をいたしておりますので。それで、私の時もちょうど赤字でございましたので、一つひとつ項目、仕入れの項目とか全部チェックしたんです。そして年間、そういたしましたところ、約1,000万程度削減できて、引き受けた時にはもちろん赤字でございましたが、次年度は13万程度の黒字、その翌年度は900何万、960万ですか、そして、その2年間で解消した、そういった思いがあるんです。ですから、それは分かりますけれども、それは相対的なことで取締役会に言っていると思うんです。ですから、もう少し個々の仕入れとかそういったものについても十分精査していただきたいと思います。 それから、物品の仕入れ等については、私どもは南有馬町の時に作りましたので、できるだけ共存共栄でいこうということで町内からやっていたんです。18年になりましたら市になりましたので、それで市の企画のほうの担当で、田中さん、町内はもうこだわらずに、市内でやってくださいということで、ほとんど市内からやったんです。 これ私が聞くところによりますと、もう全て今、市外から、長崎のほうからこういった仕入れというのが、これ聞いているんです。市内で調達できるものは、金額もそんな違わないと思うんです。そういった面を十分検討されて、市内の皆さん方にも、利用できるところは市内の皆さん方もそういったのを利用していただきたいと思うんですけれども、こういった面を、ご存じかどうか知りませんけれども、そういった面もよく、もう一度話し合いをされたらいかがかと思うんですけれども。 ○議長(中村一三君)  山口副市長。 ◎副市長(山口周一君)  地元の施設ですので、基本的には地産地消ということで地元のものを使わせていただくというふうな基本姿勢で、私は支配人と話しているつもりでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  それが、4月からあれですよね、あともう4カ月しかございませんが、こういったことは本来ならば年度当初からそういったことを、仕入れ等々をよくお話をしていただいて、私はもう少ししていただきたかったなと思うんですけれども、これからでも遅くないのですので、そういったことをしていただきたいなと、このように思っております。 それから、私が勤務をいたしておりました時には、企画振興部のほうからいろんな指示とか話し合いとかありまして、打ち合わせをやっていたんです。今現在は、市振興部と真砂の原城温泉、原城振興公社の関係というのはどんな関係ですか。ちょっと教えてください。 ○議長(中村一三君)  伊藤企画振興部長。 ◎企画振興部長(伊藤幸雄君)  当然、これは指定管理でございますので、あくまでも原城振興公社でやっていただいておりますが、ただそこは当然市の施設ということで、市の商工観光課のほうが指導といいますか、そういう打ち合わせはさせていただいている、そういうところでございます。 ○議長(中村一三君)  1番、田中議員。 ◆1番(田中次廣君)  その点は、お願いなんですけれども、十分指導をしていただいて、そして、やっぱり少しでも黒字経営になるようにやっていただきたいなと、このように思っております。 先ほど申しましたように、職員がやはり安心して働けるような、そういった環境を、これは副市長に、社長でございますのでお願いをいたしたいと、このように思っております。 それから、私は、市長に対して、前回の議会でもそうでございましたが、原城文化センターの建設当時の思い等々についてお話をいたしました。市長に対しては、その当時建設した先人の思いというのを大切にしてほしいということを言いましたら、市長自身もその思いは同じであるというようなことでございました。 私たちそれを平成11年に建設を、平成11年に開業したんですけれども、その前2年3年かけてあそこを建設すべきどうかという協議をいたしました。ご承知のとおり、原城温泉真砂というのは直営で経営をいたしておりました。開業当初はなかなか黒字だったんですけれども、その後赤字に転換いたしまして、あそこもやむなく閉鎖ということになりました。そういったこと等もありまして、これ議会のほうからもすごく、やっぱりいろんな意見があったんです。 そういった中で、最終的には当時の町長、私、お互い腹をくくらんばいけないねというような、そういった話を2人でし、建設をしたんです。もちろん、町民議会の皆さん方の理解をいただいて建設して、そしてもう16年になるわけでございますが、今では皆さんから喜んでいただいているものと、このように思っているんです。そして、なくてはならない施設ではないかなと、私は思っております。 やはり、今後、新しく副市長が社長になられましたが、私たちが建設した当時の目的、当時の思いというのをもう一度再確認していただいて、健全な運営に努めていただきますことをお願いいたして、私の一般質問を終わらせていただきます。以上です。 ○議長(中村一三君)  これで、1番、田中次廣議員の質問を終わります。 本日の日程は、全て終了いたしました。 次の本会議は、明日4日定刻から開きます。 本日は、これにて散会いたします。     午後4時26分 散会...